新着情報(女性交流集会報告)

2011年度IMF-JC女性交流集会(2011年7月2日)

2011年07月02日

『組合活動への女性参画』など3つのテーマについて
事例報告とグループワーク通し活発に意見交換

金属労協2011年度女性交流集会ひらく

金属労協(IMF-JC)は、2011年7月2日午前10時半から午後4時まで、都内港区・一ノ橋の電機連合会館会議室で加盟産別・企連・単組から47名の女性組合役員が参加して、2回目となる2011年度女性交流集会をJC女性連絡会の企画・運営の下、開いた。今回の集会では、「金属産業で女性がいきいきと働き続けるために』を統一テーマに、①組合活動への女性参画、②職場におけるポジティブ・アクション、③ワーク・ライフ・バランスの三つのテーマについて事例報告を受けると共に、7つのグループに分かれてその3つのテーマについて活発なグループワークを行い、深掘りした。

司会の富樫委員(JAM)が開会の辞を行った後、最初にIMF-JCを代表して西原議長が挨拶に立ち、「今回で2回目となるこの女性交流集会の目的は2つある。一つは金属産業の組合女性リーダーの交流を通じて、経験交流や情報交換の場にしたい。金属産業という共通項の中で、他労組の制度や取り組み事例を共有化し、皆さんの今後の活動に生かしてほしい。二つには、この女性交流集会を通じて浮き彫りになった課題を金属労協の活動に反映していきたい。本日は先進的な取り組みを行っている3つの組合から事例紹介をしていただき、それを受けて、グループワークの中でもさまざまな情報交換をしていただきたいと考えている。皆さんの積極的な参加をお願いしたい」等と述べた。

司会の富樫委員

挨拶する西原議長

女性連絡会議委員

林典子委員長

事例報告に入り、まず事例報告1として「組合活動への女性参画」について、不二サッシユニオンの林典子中央執行委員長から報告を受けた。林委員長からは、少人数の営業所に職場委員を置くことで女性の組合活動への参加を促進したことや、春闘研修会の日程を日月開催を金土開催にしたり、会場も熱海から横浜に変更したりして、行事の持ち方を見直すことによって女性を含めた全体の参加率を向上させたことなど、具体的な事例を盛り込みながら、組合活動に参加しやすい環境を調えることによって、女性を含めた全ての組合員に組合活動への興味を持ってもらい、組合活動への男女組合員の参加を拡大してきた取り組みを紹介した。参加者からのアンケートでも、「老若男女が参加したくなる組合活動を提供することで自然と女性の参加を高めるという考え方、皆にとって良い組合活動という考え方を学んだ」「研修会の日程設定、開催場所等の工夫によって参加率を高めるなど、女性参画の第一歩となる職場レベルでの参加促進策が参考になった」など自らの活動の参考になったとの声が寄せられた。

冨田珠代中執

次に、事例報告2として「職場におけるポジティブ・アクション(女性の活躍推進)」について、日産労連の冨田珠代中央執行委員(政策企画局長)から報告を受けた。冨田中央執行委員からは、日産とルノー社との資本提携を機に成果主義型人事制度やダイバーシティの考え方が導入され、女性の能力活用が促進されたことという背景や、女性のキャリア開発支援やワーク・ライフ・バランスの推進、生産ラインでのエルゴノミクス(人間にとっての使いやすさ)の向上など、具体的な女性活躍推進の施策が紹介された。参加者アンケートでは、「トップの意識が変われば、会社全体の意識も組織も変わることがわかった」「女性の能力開発、キャリア開発支援のシステム、ワーク・ライフ・バランス支援、在宅勤務など具体的な制度の紹介が参考になった」等の声が寄せられた。

福坂執行委員

事例報告3として「ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)」について、東芝労働組合の福坂明子執行委員から報告を受けた。福坂執行委員からは、「一人ひとりの充実した人生が企業の利益ある持続的成長の再発信につながる」というワーク・ライフ・イノベーションの考え方や、両立支援制度の狙いを「うまく休むのではなく、いきいき働き続けるための制度」としていること、育児・介護・看護の支援策や時間単位年休などの両立支援制度や、「きらめき塾」などのキャリア形成支援作為等、制度の狙いや具体的な制度内容の紹介を受けた。参加者アンケートでは、「時間単位年休など働き方を多様化することにより、働きやすい環境に貢献できたことが参考になった」など、具体的な制度・取り組みを知ることができて参考になったとの声が寄せられた。

西野委員

次に、西野ゆかり女性連絡会委員(JC常任幹事)が、3つの事例報告をまとめると共に、グループワークのテーマ・進め方について課題提起を行った。

グループワーク

昼食休憩を挟んで、参加者は7つのグループに分かれて、グループワークを行った。グループワークでは、①組合活動への女性参画、②職場におけるポジティブ・アクション、③ワーク・ライフ・バランス、の3つの課題について、参加者が日頃感じていることなどを各自報告し、相互に意見交換を行った上で、「女性がいきいきと働きつづけるために解消すべき課題」と「そのために何をすべきか」を議論した。

この後、各グループ別に代表がグループワーク報告を行った。グループワーク報告では、①ロール・モデルが必要。各自がロールモデルになり、次の世代に繋いでいくことが大切。②企業・労働組合のトップの意識改革、女性自身の意識改革が必要。この集会のような場に男性も参加してほしい。③女性が参加しやすい組合活動にするには、組合役員の働き方をワーク・ライフ・バランスのとれるものに変革を。等の意見が各グループから共通して出された。各グループの討議内容の報告を行った後、冨高女性連絡会議委員(JC女性連絡会議委員:電機)がグルーワークのとりまとめを行い、最後に若松事務局長が全体総括を行い、終了した。

グループワーク:第1グループ

グループワーク:第2グループ

グループワーク:第3グループ

グループワーク:第4グループ

グループワーク:第5グループ

グループワーク:第6グループ

グループワーク:第7グループ

グループワークの報告

①河野由起子さん

②水戸部工美代さん

③岩田阿香里さん

④山本礼子さん

⑤倉田真紀さん

⑥土井佐規さん

⑦迫田あすかさん

冨高委員

若松事務局長

終了後お互いの健闘と再会を誓い合い全員で記念撮影(電機連合会館会議室)