広報ニュース

第96号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2019年10月31日)

ユミコアとインダストリオール、グローバル枠組み協定を更新

2019-10-17

ベルギー系多国籍素材企業のユミコアとインダストリオール・グローバルユニオンは今日、ジュネーブのILO本部で調印式を執り行い、持続可能な開発に関するグローバル枠組み協定をさらに4年間更新した。

このグローバル枠組み協定は2007年に最初に締結され、2011年と2015年にそれぞれ更新された。今回の2019年の更新は3回目である。更新された協定は、団体交渉と機会均等を含む人権を対象とし、新たに採択されたILO第190号条約に準拠して職場における暴力とハラスメントに関する新しいセクションを盛り込み、安全で健康的な労働条件、環境問題を取り上げている。コバルト・サプライチェーンのデューデリジェンスとデジタル・トランスフォーメーションに関する重要な条項も追加している。

労使双方は協定の実施を成功させるために、2007年に開始した建設的対話の推進を約束している。

ユミコアのマーク・グリンバーグ最高経営責任者が、ガイ・ライダーILO事務総長の立ち会いでヴァルター・サンチェス・インダストリオール書記長とともに協定に署名した。

ガイ・ライダーは協定を称賛(左から二人目)

ガイ・ライダーは次のように述べた。
「この協定は大歓迎されており、両当事者を祝福する。6月に新たに採択された最新のILO条約、第190号への言及に感謝する。この条約が公式文書で言及されているのを見たのは初めてだ」

ライダーは続けて、協定が環境的持続可能性とサプライチェーンのデューデリジェンスに取り組んでいることを称賛した。

 

 

マーク・グリンバーグは、ユミコアが100年に及ぶ同社の生産工程から汚染を一掃し、スマートフォンと電気自動車のバッテリー用のコバルトの倫理的供給を確保するという決定を下したことについて詳しく語った。

マーク・グリンバーグ(左)

グリンバーグは次のように述べた。
「この協定は、すべてのユミコア従業員の関与が欠かせない持続可能性へのコミットメントを再確認している。特に重要な素材のサプライチェーンにおいて、持続可能性のあらゆる面をリードする企業になろうと当社が取り組むうえで、インダストリオールとの対話は重要な役割を果たす」

 

 

 

 

ヴァルター・サンチェス(右)

ヴァルター・サンチェスが付け加えた。
「地球環境は大きな不和を生じている。このような機会をとらえて利用し、世界レベルで労働者代表と協定を結ぶことは有効だ。安定した労使関係は競争優位を与えてくれる」
「ILO第190号条約に言及したのは、条約の批准を待って行動を起こす必要はないからだ。特にコバルトについて、サプライチェーンのデューデリジェンスと調達ガイドラインへの取り組みに特に満足している」

 

 

 

署名された協定書

ユミコアはクリーンモビリティーとリサイクルに焦点を絞ったグローバルな素材技術・再生利用グループで、全世界で1万700人を雇用している。

« 前のニュース  次のニュース »