ジェンダーに基づく暴力とハラスメントとの闘いに男性を関与
2022-05-13
【JCM記事要約】
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2022年5月13日:インダストリオールは、鉱業・衣料・電子部門のジェンダーに基づく暴力とハラスメント(GBVH)に関する詳細な報告書を発表する。この報告書はインダストリオールと加盟組織への勧告を示しており、この闘いで組合が成功を収めるには男性組合員・指導者の関与が不可欠であることを強調している。
研究のためにインタビューした100人ほどの女性労働組合員とインダストリオール指導者は、GBVHをなくすためのインダストリオール加盟組織の行動や交渉に対する洞察を提供している。権限の不平等、差別、被害者たたき、免責の文化は3部門すべてに存在し、ジェンダーに基づく暴力とハラスメントの根本原因となっている。
組合が差別や不平等に異議を申し立てて犠牲者を支援すれば、具体的な進展を達成することができる。苦情メカニズムへの組合の関与は、免責との闘いの鍵である。女性労働者との信頼を構築し、組合の議題にGBVHを盛り込むには、組合における女性指導者の役割が決定的に重要である。
女性は男性組合員の関与を求めている。組合運動において男性の行動を変えることに焦点を当てた訓練と意識向上が必要である。
カナダのUSW(鉄鋼労組)は、行動する傍観者訓練を開発した。USWは2021年、男性組合員向けのスポークスパーソン訓練プログラムを通してGBVHに関する「沈黙を破る」ために、カナディアンフットボール選手協会(CFLPA)と提携した。これにより、GBVH根絶に向けて男性が同盟者として活動する方法について、組合員に90分間のプレゼンを行うことができた。
「私たちはいつも男性に、女性のために立ち上がってほしいのではなく、女性と一緒にちょっと立ち上がってほしいと話している。もっと積極的に! 虐待的な男性はごく少数だ。私たちは大多数のまともな男性に、率直に意見を述べ、文化の変革を手伝ってもらおうとしている」とプログラムに参加している組合職場委員は語った。
「この研究は説得力があり、衣料・鉱業・電子部門におけるインダストリオールの活動にとって極めて重要なものになる。インダストリオール加盟組織のこれらすべての女性労働組合員の証言を読めば、彼女たちの激しい闘いについて学べる。この研究は、組合の積極的な関与がどのように女性労働者の日常生活に違いを生じるかを示している。考え方と行動を変える必要があり、組合はこの変化をもたらす主体になるべきだ。女性差別を永続させている固定観念や社会規範と闘わなければならない。使用者と企業がGBVHの防止・対処を怠った場合は責任を負わせるべきだ」とアルメル・セビー・インダストリオール・ジェンダー担当部長は述べた。