スリランカの組合、平和と民主主義を求めて闘争
2022-05-11
【JCM記事要約】
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2022年5月11日:インダストリオール・グローバルユニオンはスリランカ政府に対し、現在の危機を解決し得る方策として、労働組合の提案を実施するよう求めている。この国が大きな政治経済危機に見舞われている中で、インダストリオールは、平和と民主主義を回復するための闘いにおいて加盟組織と連帯している。
スリランカ人は燃料や調理用ガス、食品、薬品(大多数が輸入品)を買うために、何カ月も並んで待っている。硬貨不足も製造業の原料輸入を妨げており、インフレが悪化して3月に18.7%に達した。スリランカは対外債務のデフォルト寸前で、支払いが停止している。
政府は、これまでのところ、1カ月以上議会前で抗議している人々に何の解決策も提示していない。人々は政権の辞職を要求しており、これは非常に大きな政治危機をもたらして事態を悪化させている。今週、M・ラージャパクサ首相が辞任した。
月曜日に緊迫した状況が新たな展開を見せ、政府支持者(その多くが鉄棒で武装)が反政府デモに突撃し、デモ参加者を攻撃してテントに火をつけた。警察は放水砲と催涙ガスを使用し、それに怒った暴徒が何軒かの議員住宅に放火した。
全国で夜間外出禁止令が敷かれた。政府は特別官報通知を出し、エッセンシャル・サービス命令を宣言、労働組合の活動を禁止するために一部の産業をエッセンシャル・サービスに指定した。
インダストリオールに加盟している自由貿易地区・一般サービス従業員組合のアントン・マーカス書記長は言う。
「政情安定を達成するために人々を守るための組織間で幅広い同盟を結成する必要がある。政治的に安定していなければ経済危機に取り組むことはできない」
インダストリオール加盟組織を含む労働組合は、議会に代表を送っているすべての政党で構成される議会特別委員会を設置し、必要な燃料、LPガス、灯油その他の必需品を2020年1月時点の価格で国民に供給する計画を練り上げるとともに、外国為替危機の解決策を見つけるよう要求している。利用可能な資金を再評価し、国民のニーズを満たすために議会に新しい福祉予算を提出すべきである。
有機肥料の導入にあたっては明確に規定されたプログラムを策定すべきであり、補助金付き化学肥料を農家に供給する新しいプログラムを実施すべきである。総選挙の日程を決め、議会選挙とともに地方議会選挙を行うべきである。その間、暫定政権を設立するという案は、弁護士会にも支持されている。
アトレ・ホイエ・インダストリオール書記長は言う。
「インダストリオールは政府に対し、労働組合の正当な要求を考慮して緊急に実施するよう強く促している。危機がこれ以上拡大するのを防ぐために、スリランカで平和と民主主義を回復することが絶対に必要だ」
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