ストライキ権が必要な5つの理由
2024-02-07
2024年2月7日:ストライキ権は結社の自由の不可欠な要素である。ストライキの多くは、賃上げや労働条件の改善を求めるものである。もしストライキ権がなくなれば、企業はより大きな利益を上げ、労働者の賃金は下がり、労働条件は悪化するだろう。
スト権は結社の自由の不可欠な要素であり、ILO第87号条約で保護されている。労働の一時停止は交渉プロセスにおける重要な交渉手段であり、その主な目的は労働者と使用者のパワーバランスを変えることである。
以下は、私たちにスト権が必要な5つの主な理由である:
- ストライキは最後の手段であるが、労働者が自らを守るための唯一の手段であることもある。
- 使用者の完全な言いなりになることを避ける。
- 労働者と使用者の力の均衡を保つ。
- スト権がなければ、ますます多くの政府が争議行為を禁止し、ストを決行する人々を罰するだろう。
- ほとんどのストライキは、賃金や労働条件の改善をめぐって行われている。ストライキの恐れがなければ、企業はより大きな利益を上げることができる一方で、労働条件は悪化する。
スト権を制限すれば、すべての人に深刻な影響が及ぶ。
スト権は世界中の多くの国で攻撃を受けている。また、労働者の権利に関する国際基準を定める国際労働機関(ILO)でも、使用者と政府から攻撃を受けている。
2015年、ILOの使用者グループと一部の政府は、153カ国が批准し、ストライキの権利を支持している結社の自由に関するILO第87号条約に異議を唱えた。世界中の組合がこの基本的権利を守るために抗議した。
しかし、昨年11月のILO理事会で、使用者グループはスト権に関する基準設定項目を議題に含めることを提案した。この提案の中で使用者グループは、スト権を「 規制」するために第87号条約に付属書を添付することを要求し、同時に第87号条約がスト権を保護し ていることを否定している。
インダストリオールはITUCその他のグローバル・ユニオンとともに、使用者グルー プの提案に強く反発しており、ILOは国際司法裁判所にこれを付託した。