トルコの自動車用ガラス会社で組合つぶし
2024-02-21
2024年2月21日:ゲブゼとアンカラのオリンピア・オートグラス工場で従業員が基本的な団結権を行使したところ、使用者はこれらの労働者のうち45人を解雇して報復した。
労働者たちは、職場で法的に要求される過半数を達成するに十分な人数の労働者の組織化に成功し、インダストリオール・グローバルユニオン加盟組織のクリスタル・イスに加入した。その後、労働・社会保障省は、クリスタル・イスが同社で法定過半数を有することを確認する公式証明書を与え、それによって同労組を合法的な団体交渉当事者として承認した。
オリンピア・グラス経営陣は組合との交渉を開始するどころか、組合員に対して攻撃的な態度を取り、クリスタル・イス加入を理由に威嚇や脅迫、解雇などの罰則処置を講じた。この行為は、トルコの労働法ならびに基本的な国際労働基準(ILO第87号条約など)に違反している。
これに対してクリスタル・イスは法務省と労働・社会保障省に訴え、介入してオリンピア・オートグラスで違法行為と労働者搾取をやめさせるよう強く促した。同労組は声明でこの行動要請を発表した。
「私たちは2024年に加入手続きを完了し、法律によって要求される過半数に達した。これはオリンピア労働者が認可された組合を有しているという証明だ。この決定に続いて、60年の経験を有する私たちは、民主的に成熟した形でこのプロセスを実施できると信じていた。ところが、申請直後に工場で起こった出来事は、この信念に深刻な損害をもたらした。ここ1週間、使用者と使用者代表は労働者に組織的圧力をかけ、組合加入を思いとどまらせるために策を弄した」
クリスタル・イスは、オリンピア・オートグラス工場前でピケを張り、連帯を訴え続けている。
「姉妹組合、連合団体、国際労働組合・連盟に連帯を呼びかけている。オリンピア・オートグラスで発生した無法状態に対抗して、クリスタル・イスと連帯してほしい。組織化された力を結集してオリンピア労働者、労働者の権利および自由を守ろう」
ケマル・ウズカン・インダストリオール書記次長は、この状況は受け入れがたいと述べ、オリンピア・オートグラスに対し、威嚇の中止と解雇された労働組合員の復職、クリスタル・イスとの対話開始を要請している。
「私たちは、この攻撃的な行動、組合加入を理由とする労働者虐待に愕然としている。オリンピア・オートグラスは直ちに是正措置を取り、その結果、インダストリオールが同社の事業でデュー・ディリジェンスを実施するために、特に自動車・装置・機械部門のオリンピアの主要顧客とともに、さらなる措置を講じなくてすむようにしなければならない。正義が守られるまでキャンペーンを続ける」
オリンピアは自動車産業向けのオリジナル部品や交換部品市場向けの同等品を製造し、5大陸40カ国以上で世界の一流ブランドと商取引関係を結んでいる。