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第179号インダストリオール・ウェブサイトニュース

インダストリオール、パキスタンで労働者保護を要求

2024-07-30

2024 年 7 月 30 日:インダストリオール・グローバルユニオンは、パキスタン政府およびパンジャブ州とシンド州政府に対し、三者構成原則を守り、労働法改正案が労働者の権利を侵害しないようにするよう求める。


シンド州政府とパンジャブ州政府は現在、既存の労働法を統合し、統一労働法にしようとしている。パキスタンのインダストリオール加盟組織によると、これらの改正案は労働者が苦労して獲得した権利を損なうものである。新法は不安定な雇用条件を増大させ、労働者の組合結成・団体交渉権を制限すると予想される。こうした反労働者的な改正は、同国の現在の経済的・社会的課題の中で、すでに深刻な生活費危機と闘っている勤労者の状況をさらに危うくするだろう。

加盟組合はまた、パンジャブ州政府とシンド州政府が労働組合を含む主要な利害関係者と 建設的な社会的対話を実施していないことも報告している。その結果、法改正プロセスにおいて労働者の懸念はまったく無視されている。三者構成が弱体化すれば、労働者の搾取が助長され、生活の質が著しく低下する恐れがある。

インダストリオールのアトレ・ホイエ書記長は、政府宛ての書簡の中で次のように述べている:

「私たちはパキスタン政府およびパンジャブ州政府およびシンド州政府に対し、インダストリオール加盟組合を含む労働組合と社会的対話を行い、提案されている法改正に関する労働者の懸念に応え、新法が労働者の権利に悪影響を与えないようにするよう求める。」

 パキスタンの加盟組織はパキスタン政府に対し、三者協議に関するILO第144号条約を含む国際労働基準を尊重し、労働行政・査察制度の枠組みを強化するよう訴えている。パキスタンはILO第144号条約を批准しており、ILO中核10条約のうち8条約も批准している。

インダストリオールは、パキスタン政府が労働者の権利を尊重し、労働組合と有意義な対話を行い、労働法のいかなる変更も労働者の権利と福祉を保護・強化することを確保することが緊急に必要であることを強調する。

 

【原文記事URL】

https://www.industriall-union.org/industriall-demands-worker-protections-in-pakistan

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