言うまでも無く金属労協の政策・制度、産業政策への取り組みは、今後も金属労協の活動の中核をなすものであると認識しています。 報告にあったとおり、2004年には、金属労協として独自に取り組む政策と、基本的には連合に委ねる政策、そして加盟する産別が主体的に取り組む政策とが改めて整理され、この2年間その枠組みの中で様々な活動に取り組んできました。 そして今回、実現に向けた具体的な行動展開が示されたが、報告には、金属労協としての政府・政党・経営など各方面への要請活動の強化と、連合との連携強化、金属労協のスタンスの対外的発信の強化など、多岐にわたる項目が盛り込まれています。 これまでの金属労協の政策に関する取り組みは、正直申し上げ、作り上げた政策を組合員・世間に知らしめ、そしてそれを実現する活動が弱い面があったと思う。今回示された具体的な行動展開は、正にその面を強化するものであり、我々としても大いに歓迎したい。 この春の生活闘争においては、実に26年ぶりに実施した「2006年闘争中央総決起集会」を開催し、金属労協の春闘にかける意思を社会に対して示すことが出来たと思います。 毎回集会をするのは正直キツイかもしれないが、金属労協に集う200万人組合員の力を結集したときの力、そして力を結集するために様々な工夫を重ねることの重要性を改めて認識した次第です。 今後、今回の報告にある強化策に基づき、個々の活動を検討していくことになるが、金属労協本部はもとより、我々産別も精一杯知恵を出し、様々な工夫を重ねていくことが必要であると考えます。 また、国民的な議論となる時事問題については、答申にあるとおり、「連合を基本的な活動の場」としつつ、連合台での議論を、金属労協部門連絡会・企画委員会の場を活用しつつリードしていくことが正に必要と認識している。 その前提として、金属労協に集う我々5産別が内部の議論をより活性化することは勿論、様々な場を活用した情報交換、産別間の議論をより活性化していきたい。金属労協本部には、そうした議論のリード、サポートを今後ともよろしくお願いしたい。 最後に重ねてになりますが、今回報告された内容について、我々自動車総連としても最大限参画し、一緒になって取り組んでいくことを申し上げ、意見表明とします。
政策制度の取り組みについて、1点目、これまではどちらかというと取りまとめに精力を傾注し、そこで息が途切れて、実現力に注力がまだできてないのではないか。そういうことはきちっと反省してやるようにというご意見だと思います。事務局長の立場がありますので、全くそのとおりだというわけにはいきません。あらゆる観点から注力してまいったつもりであります。ただ、例えば94年に基本政策検討委員会で「新しい経済社会システムづくり」という考え方を提起しました。新しい経済社会システムでありますから、労働組合として、納税者、勤労者、消費者の立場からあらゆる政策課題について取り組んでいこうと取扱い範囲を広げたわけです。どちらかというと、考え方はきちっと整理したのですが、実現をどう具体的にやるかということについてはなかなかそこまで注力が行き渡らなかったと私自身も、ご指摘のとおり、認識しているところです。 そういう観点から、約2年前から政策委員会を中心にして、政策内容の整理をしてきました。ご指摘にもありましたように、ものづくり、金属の産業政策並びに金属で行う各種政策を実現するための制度整備、民間の立場で取り組むべき政策、この部分を金属労協のコアの政策として取り組んでいこう。そして、時事問題やその他の政策については、基本的には連合として取り組むべき領域として整理する。ただし、国民的な時事問題については、議論の上、我々自身が取り組むべきだろう。また、我々金属労協の考え方をきちっと打ち出すべきである。そういう整理がついた問題が総意として確認がされましたら、金属労協としての取り扱いを決定していこう、このように考え方を整理したわけであります。内容を絞り込みまして、加盟産別の皆さんが何ゆえに金属がその政策を要求するのかということをわかりやすくしたい。そして、皆さんの理解、納得の上で実現を目指していく。そのような取り組みに整理していきたいというのが、一言で申し上げた考え方であります。ご指摘のとおり、これからそのような形で改革を実践してまいりたいと考えておりますので、より一層のご協力をお願いしたいと考える次第であります。以上であります。 |