金属労協第43回大会 新役員代表挨拶

絶え間ない自己変革を行いつつ5つの課題を中心に
次のステージに向け新たな軌跡を一歩一歩刻んでいきたい
IMF−JC新議長 古賀伸明

 新役員を代表して、一言ごあいさつ申し上げます。
 今、勢ぞろいしておりますのが、この2年間、皆様とともに活動を推進する新役員でございます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
 まずは、新役員の選出に当たりまして、大変なご苦労をいただきました役員推薦委員会・大山委員長をはじめ、役薦委員の皆様方に厚く御礼を申し上げます。そして、ただいまの私ども新体制に対しますご信認に対し、大会代議員の皆様方に心から感謝し、改めて御礼申し上げる次第でございます。
 IMF−JC結成40周年という大きな節目を迎えての新体制のスタートで、身の引き締まる思いでいっぱいでございます。微力ではございますが、これまでの諸先輩が築き上げられた数々の運動の足跡、活動の実績を踏まえ、全力を傾注してまいりたいと思いますので、ぜひ皆様方のご指導、ご支援を心よりお願い申し上げます。
 また、本大会をもちまして、鈴木議長をはじめ、6人の方々が役員を退任されます。後ほど、感謝状をお渡ししますけれども、IMF−JC発展のために尽くしていただきました実績・功績は、長く歴史にとどめられるものと確信をしております。
 今後とも、現役に対しますご指導をよろしくお願い申し上げますとともに、今日までのご活躍に重ねて厚く感謝を申し上げます。改めて、その労を心からねぎらい、新たな立場でのご活躍をお祈り申し上げます。
 さて、本日の大会論議にもありましたように、私たちを取り巻く大きな環境変化は、数多くの課題を浮き彫りにしています。現在の日本の政治・産業・経済・企業・社会の閉塞感は、この環境変化にこれまでのさまざまなシステムが対応できていないのが原因だと思います。
 そして、かつて経験したことのないこの大きな波は、私たちの働き方や暮らし方、そして、生き方にまで数々の影響を及ぼしてきています。私は、IMF−JC結成40周年の記念誌の原稿依頼を受け、難しい時代だからこそ、深いレベルからみずからを見詰め直すという表題で、今、感じていることを書き記しました。IMF−JCが結成されて40年が経過した今日、世界も日本も、金属産業を取り巻く環境も大きく変化し、今、私たちは、好むと好まざるとにかかわらず、変化や変革が常態化する時代を生きています。
 このような状況の中で、特に重要なことは、改めて深いレベルからみずからを見詰め直すことだと思います。労働組合組織は、そして私たちは、何を変え、何を守り、何をして、何を創り、何を育てていくのか。冷静に見極め、新しい存在意義、新しい組織目的を再構築していく必要があります。
 取り巻く環境が大きく変化している中で、私どもの強みと弱みを今一度整理し、次のステージに向けた課題と解決法を見出していかなければなりません。そして、直面する課題を直視するとともに、さまざまな時代の要請に対して、決して受け身ではなく、それを先取りする果敢な挑戦が不可欠です。そのためには、現象面だけにとらわれず、しっかりと本質を見極め、みずからがその体感と実感で真の実態をつかみ、変化の潮流からただ単に変化に対応するだけではなく、私たちがこれからを創造する力を身につけなければならないと思います。今、時代は、みずからが身を置く組織とみずからを、深いレベルから見詰め直し、意識改革や行動改革に一人一人が取り組んでいくことを求めていると思います。
 当然のことながら、この難しい時代を私たちみずからの手で、私たち自身の智恵と行動で乗り越えていかなければなりません。一方では、このような難しい時代だからそこ、組織や個人の新たな可能性を探し出す絶好の機会でもあるはずです。すべてのことを常に前向きに、常に主体的に受けとめ、日常の自己研さんを怠ることなく、絶え間ない自己革新を図っていきながら、本日、決定しました5つの重点課題を中心に、きょうから一歩一歩、次なるステージへ向けて、軌跡を刻んでいきたいと考えています。
 ご案内のとおり、私自身は、電機連合との兼務であり、皆様方にはご迷惑、お手数をおかけすることが多くあるかもしれませんが、精いっぱい任務を遂行していきたいと決意を新たにしておりますので、皆様方のご指導・ご支援を改めてお願い申し上げ、新役員を代表してのごあいさつとさせていただきます。
 どうかよろしくお願いします。
 ありがとうございました。(拍手)