結成40周年記念レセプション  議長挨拶

40年の歴史に学びつつ、新しい歴史の創造を
IMF-JC議長 古賀伸明

 ただいまご紹介がございましたように、本日、10時より開催をいたしました第43回IMF−JC定期大会で、新三役体制が選任をされました。IMF−JC40周年という大きな節目での新体制スタートであり、身の引き締まる思いでいっぱいでございます。諸先輩方が築いてこられました数々の運動の足跡、実績の成果を踏まえながら、全力を傾注してまいりますので、どうか皆様方のご指導・ご支援を改めてお願いを申し上げます。
 数時間前の議長交代でございますので、このあいさつは鈴木前議長にやってもらいたいとお願いをしましたけれども、ご存じの方もいらっしゃると思いますけれども、鈴木前議長は、すぐ割り切る人でございますから、「それはおまえの仕事だ。頑張れ」ということで、叱咤激励をされましたので、私のほうから一言御礼のごあいさつをさせていただきます。
 本日は、公私とも大変ご多用の中、IMF−JC結成40周年記念レセプションに、このように多くの皆様方にご臨席賜り、まことにありがとうございます。また、私どもの運動・活動に対します日ごろのご指導・ご鞭撻に、大変高い席からではございますが、厚く御礼申し上げます。
 こうしてIMF−JC40周年を記念して、皆様方のご臨席をいただき、レセプションを開催できることは、この上ない喜びでございます。これもひとえにきょうお集まりいただきました関連各位の皆様方の賜物だと深く感謝を申し上げます。
 IMF−JCは、ご存じのように、ちょうど東京オリンピック開催の年、1964年、昭和39年に結成をされました。そして、この結成には、1957年、昭和32年のIMF東京事務所開設という歴史がございます。結成までには、約7年の月日を有しています。これは、日本の労働界がまだ四分五裂の中で、それぞれの組合が上部団体は違い、ナショナルセンターも違う、そこから影響される政党の支持・協力関係も異なるというものを包み込みながら、IMF・国際金属労連のもとに結集しようという生みの苦しみであったと思います。当時、草創期のリーダーの皆さん方の組織を越えた先見性、高い見識に心から敬意を表する次第です。
 そして、この40年間は、まさに激動と変革の時代でありました。多くの荒波にもまれながらも、数々の国際的・国内的な運動の成果を、その足跡として残してきています。これもひとえに、多くの諸先輩の皆様方のご尽力の賜物だと敬意を表する次第でございます。
 さて、結成40年を経過した今日、世界も日本も、金属産業を取り巻く環境も大きく様変わりしました。グローバリゼーションの激化、IT社会の進展、少子高齢社会、一方では、地球環境保護や循環型社会の要請の高まりなど、この大きな変化はさまざまな日本の組織やシステムの構造的課題を浮き彫りにしています。そして、これらの数々の波は、私たちの働き方や暮らし方にも大きな影響を及ぼしてきています。
 今から私たちは40年の歴史に学びながら、新しい歴史を築いていくことになります。しかし、おそらくこれまでの歩みとはきっと異なる歩みを歩んでいくことになると思います。あらゆる事柄を従来の枠組みの中で考えるのではなく、みずからの知恵で新しい道を切り開き、困難を乗り越えていくことが私たちの責務です。難しい時代だからこそ、明るく元気に、一歩一歩歩みを刻んでいきたいと考えています。
 どうか皆様方の変わらぬ、より一層のご支援・ご鞭撻をお願いを申し上げます。
 本日のレセプション、粗酒粗肴の上、主催者側不行き届きの点も多くあり、皆様方にご迷惑をおかけすることになるかと思いますけれども、時間の許す限り、ゆっくりとおくつろぎいただければ幸いです。
 最後になりましたけれども、ご臨席の皆様方のますますのご活躍・ご健勝を心から祈念を申し上げまして、お礼のごあいさつとさせていただきます。
 本日はまことにありがとうございました。(拍手)