IMF−JCは日本の労働運動の欠くことのできない存在
40周年を機に国内・国際的に更なる影響力の発揮を期待 |
笹森 清 連合会長 |
皆さん、こんばんは。IMF−JC結成40周年の記念レセプション、労働界を代表してごあいさつをさせていただきます。きょうはまた、連合の加盟組合の仲間が大勢ご招待いただいたことを、心からお礼を申し上げておきたいと思います。
私はけさ、第43回定期大会で、連合の抱える今の課題と、どういう労働運動をやろうかという思いを、私自身はかなり心情を込めてお話をしたと思っていますので、大会構成員の皆さんには伝わっていると思います。
1955年、春闘がスタートしてから、その日本の労働条件改革を、ほんとうに牽引役として引っ張ってきたのがIMF−JCです。私は日本の労働運動と労使関係にとって、IMF−JCは欠くことのできない存在だと心から思っております。その上で、インフレ経済時代、あの狂乱物価、オイルショックの中で、春闘方針を極めて大きなかじ取りをして、日本経済を破綻から救い、労使関係を“ルック・イースト”と呼ばれるような見事な関係につくり上げてきたその原動力も、このIMF−JCグループの皆様方だと思っております。
今は、デフレ経済の中で、やや景気も立ち直り、経営状況も直りつつあり、雇用環境も改善をされ始めているとは言われていますが、新しい21世紀、このデフレ経済の中で、どういう労働運動の役割を果たしていくのか、このことが今問われている連合労働運動だと思っております。
その中で、この40年間培ってこられ、リーダーシップを発揮してこられたJCの皆さん方は、連合700万人のうちの200万人を有する巨大な組織です。IMF−JCまさに民間労働運動、ものづくり産業の結集体でありますから、今まで以上に、国際的にもその存在感をますます大きくし、その影響力を強め、国内的には、労使関係、労働政策、そして、新しい春闘改革の牽引役となっていただくということを心から期待を申し上げたいと思います。
これだけのメンバーがそろっています。どうか今圧倒的多数の働く人たちが、ほんとうに困ったときに頼りになり、よりどころになれる。ついこの間まで、1億総中流といった日本が、ほんとうにそう思えるような日本社会を取り戻すための労働運動の原動力として、新たなる再生活性化に向けて一緒に歩を進めながら、日本再生に向けて立ち向かわせていただければと思います。
IMF−JCが40年を機に、ますます発展をされることを心からご期待を申し上げ、連合としてのごあいさつにさせていただきます。
きょうはおめでとうございます。ありがとうございました。(拍手)
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