第36回労働リーダーシップコース

全人格的な組合リーダーとしての基礎学ぶ
27名の受講生

2005年初頭、労組リーダーの登竜門である第36回労働リーダーシップコースが1月12日から、京都・関西セミナーハウスで開校した。これには金属労協加盟企連・単組から27名が参加している。29日までの2週間半、受講生は全期間合宿制で4つの柱に基づく多彩な講義を受けると共に、ゼミでの活発な討議をはじめ、英会話などに取り組んでいる。

開校式
「フェスティナ レンテを合言葉に」

開校式が12日午前11時から窓外に雪が散らつく中、ピアノの前奏でスタートした。竹中正夫校長が式辞に立ち、「時代が変動し、社会が動揺すればするほど、責任を持った有為なリーダーが必要とされている。確固たる信念に立って国際的な視野を持ち、豊かな文化を身につけたリーダーは、こうした塾的な共同の修練体験から生まれるものである。それだけに、私たちは一層謙虚にかつ真摯にお互いを修練しあってこのリーダーシップコースの日々を楽しみながら歩んでいきたいと願っている。Festina Lente(フェスティナ・レンテ)(ゆっくり たしかに!)を合言葉にやっていきましょう」と述べた。

式辞を述べる竹中校長 挨拶する古賀議長 来賓の太田
厚生労働省政策統括官

続いて主催者を代表して古賀伸明金属労協議長が挨拶に立ち、自身の体験(古賀議長は同コースの第15回修了生)を通して、この労働リーダーシップコースの特徴として「@竹中校長をはじめとする先生たちの熱意と人の和、A関西セミナーハウスというすばらしい環境のよい学び舎B4つの柱を基にした全人格的な教育、の3つが上げられる」と述べた。また受講生への期待としてこのコースを通して「@自らを見つめ直してほしい。A次のステージに向けて、新しい戦略や新しい政策を視野に入れて学んでほしい。その芽を見つけ、育ててほしい。B人のネットワークは一生の財産であるので、新しい人のネットワークを構築してほしい」と期待した。
次に来賓として、厚生労働省の太田俊明政策統括官が挨拶に立ち、「金属労協はものづくり・民間の労働組合の立場で常に時代を先取りしてきたが、教育の面でもこの労働リーダーシップコースというリーダー養成講座を35年にわたって続けてこられたことにまず敬意を表したい」と述べた後、労働行政の今後の課題として、人口減少社会を迎えた中での@外国人受け入れ問題A少子化対策B高齢者・女性・若者の活用などについて課題とそれへの対策について述べ、それらに対する労働組合の積極的な協力を期待した。

激励する井上関西セミナーハウス所長(左)中條運営委員長(右)

 この後、地域を代表して金属労協関西ブロックの中世古幸冶代表、労働リーダーシップコースの中條毅運営委員長、平田哲副校長、関西セミナーハウスの井上勇一所長から激励の挨拶を受けた。最後に受講生を代表してJAM・ダイキン工業労組淀川支部の山田栄治さんが決意を述べ、開校式を終えた。
この後、午後からは古賀議長から開校講演として「新たな時代の労働組合リーダーへの期待」と題して講演を受けた。
晩の全体ミーティングで各ゼミの班長・副班長を決め、全体の実行委員会の級長として三洋電機労組クリーンエナジー支部の小林克弘さんが選ばれた。

受講生代表決意