IMFニュースブリーフ

UAW組合員が自動車協約を承認

「ビッグ・スリー」の新しい4年労働協約は、医療保障の保護、経済的利益、年金増額を定めている。


アメリカ:
ダイムラークライスラー、フォード、ゼネラル・モーターズ(GM)、それに自動車部品サプライヤーのビステオンとデルファイの全米自動車労組(UAW)組合員は、新しい4年労働協約の承認を票決した。協約をめぐる交渉は9月に終了していた。
 UAWの報告によれば、全社にとっての協約の目玉は以下のとおりである。
● コスト転嫁や給付削減なしで医療保障が保護されたうえ、新しい給付が設けられている。
● 経済的利益に関しては、協約有効期間中に、ダイムラークライスラーとフォード/ビステオンの平均的生産労働者は収入が1万7,400ドル、GM/デルファイの労働者は1万8,500ドル増える。この増収には、3,000ドルの協約締結ボーナス、2年目の業績ボーナス、3年目の賃上げ2%、4年目の賃上げ3%が含まれる。
● この協約に基づいて退職する労働者全員の年金が増額された。現在の退職者は4回の一時金(協約有効期間中に毎年1回)を受給し、1年目と3年目に1,000米ドル相当の新車購入クーポンを受け取る。
 全米で30万人超の自動車労働者と50万人の退職者・配偶者が、この協約の対象となる。
[2003年10月9日]