IMFニュースブリーフ
VWサンベルナルドで労使が合意

労働者側は3年分の賃金保障によるレイオフ計画を受け入れた。


ブラジル
:サンパウロ州の金属労組の報告によれば、サンパウロ地域にある二つのフォルクスワーゲン(VW)工場の一つにおける雇用削減について、このドイツ系自動車メーカーと合意に達した。会社側が総勢1万3,000人の労働者のうち1,923人(13%)を削減したがっているサンベルナルド・ド・カンポのVW工場で働く労働者は、この提示を4分の3の過半数で受け入れた。
 現在、サンベルナルドの労働者は2006年まで雇用を保障する協約を締結している。VW案は、失業する1,923人に3年分の賃金を保証するというもの。これらの労働者は2006年まで有給休暇を取得するか、特別手当を受け取って希望レイオフに応じるか、新会社で再訓練を受けるかを選択できる。
 VWが労働者の3分の1近くに相当する2,010人分の雇用を削減する計画を立てているタウバテの第2の工場については、まだ交渉が続いている。この工場の協約は、2004年までしか雇用を保障していない。
 サンベルナルド工場で達した合意について、サンパウロの金属労組のホセ・ロペス・フェイホー(Jose Lopez Feijoo)会長は、「会社側は最終的に交渉に応じ、当初意図していたようにただ計画を押しつけるだけではなかったので、これは当労組と労働者にとって勝利だ」と述べた。
[2003年10月8日]