航空宇宙企業と男女平等協約を締結
CFDT、CGTおよびFOは、フランスのヨーロピアン・エアロノーティック・ディフェンス・アンド・スペース社と平等に関する画期的な協約を締結した。
フランス:フランスの国際金属労連(IMF)加盟組合3団体は、ヨーロピアン・エアロノーティック・ディフェンス・アンド・スペース社(EADS)と平等に関する画期的な協約を結んだ。
鉱業・金属総連合(CFDT)、金属労連(Federation des Travailleurs de la Metallurgie、CGT)、「労働者の力」金属労組総連合(FO)の3団体すべてが署名した。
この協約によってEADSは、女性が社内で別の職務に就きやすくし、女性と男性がキャリアの中で平等に前進するよう保証する。
これらの目的に沿って、この協約は、仕事と家庭のバランスを取りやすくするよう努めており、これを達成するための具体策を盛り込んでいる。例えば以下のような措置である。
●所定労働時間外に専門訓練が実施される場合に必要な保育費用を支払う。
●妊娠中の労働時間を短縮する。
●勤続年数を考慮に入れて4年間の育児休暇を付与する。
●病気の子どもを介護するための休日を付与する。
●パートタイム労働の利用など仕事や労働時間に変更を加え、労働者が家庭生活と労働生活とを調和させることができるようにする。
同社は、職業上の男女平等を保証しやすくするために詳細な統計的分析を実施することを約束している。また、男女の給与増額予算が少なくとも各職業区分における女性の比率に見合うようにし、個々の昇進が全体的な男女比率を反映するよう保証する。
この協約に基づいてEADSは、各職務における男女の混合と社内で女性が実施する仕事の多様化とを促進する。同社は、女性の間で航空宇宙雇用を増やすために、教育機関およそ50団体と関係を深め、女性のキャリアを促進するためのフォーラムに参加する。その目的は、もっと多くの女性を採用し、男性が支配する職業区分への女性のアクセスを促進することである。すべての職業区分で女性採用比率の目標を20%に設定した。
組合側も、選挙の候補者リストで女性代表の人数を増やし、従業員に占める女性の比率に合わせることを約束している。
[2004年11月8日]
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