IMFニュースブリーフ

国際労働組合活動家がコロンビアから強制送還

ボゴタでのグローバル・ユニオン・フェデレーション地域会議までの数日間に、4人の国際労働組合活動家が入国を拒否され、拘留されたのちコロンビアから強制送還された。


コロンビア:
2004年10月30日・31日および11月1日に、4人の国際労働組合活動家がコロンビアへの入国を拒否され、2004年11月1〜3日開催予定の国際金属労連(IMF)を含むグローバル・ユニオン・フェデレーション(GUF)の地域会議に出席できなかった。
 アルバロ・ウリベ・ベレス政権の命令でコロンビアから強制送還された組合活動家は以下の各氏である:
●ビクトル・バエズ・モスケイラ氏、国際自由労連(ICFTU)米州地域労働者組織(ORIT)書記長
●ロドルフォ・ベニテス氏、ユニオン・ネットワーク・インターナショナル(UNI)
●アントニオ・ロドリゲス・フリッツ氏、国際運輸労連(ITF)
●キャメロン・ダンカン氏、国際公務労連(PSI)
 4人の組合活動家は国際空港に到着すると入国係官に尋問され、まずパスポートを差し押さえられたのちコロンビアから追放された。活動家らは、2004年9月14日〜18日にボゴタで開催された国際連帯行事「Sos Sindicalismo」への参加を理由に逮捕されたものと見られる。この出来事に続いて、国際労働組合参加者リストが移民局に送られ、リスト掲載者のコロンビア入国を禁止する命令が出された。
 コロンビアでは毎年、世界で最も多くの労働者、組合活動家、人権擁護活動家が暗殺・誘拐されており、行方不明が報告されている。ICFTUの報告によれば、コロンビアでは2003年だけで90人が労働組合活動を理由に殺害された。
 IMFは国際労働組合運動とともに4人の国際労働組合活動家の追放を非難し、ICFTUがグローバル・ユニオンを代表して発表した声明を全面的に支持した(文書全文へのリンクを参照)。
[2004年11月2日]