スイスの組合が合併してUNIAを結成
IMF加盟組織FTMH/SMUVを含むスイスの4組合が合併し、20万人の組合員を代表するUNIAが結成された。
スイス:2004年10月16日、スイスのバーゼルで民間部門の労働者を再編成する新しい組合が設立された。SIB(建設・木材労組)、FCTA(商業・食品・輸送)、Unia(第三次部門)、それに国際金属労連(IMF)加盟組織のFTMH/SMUVは、合併による単一組織UNIAの結成に圧倒的多数で賛成した。
各組織(すでに今月初めに総会を開いていたUniaを除く)の代議員が10月15日に個別に会合を開いたうえで、UNIA設立大会で合併に関する投票を実施した。民間部門の組合機構をめぐる議論が始まったのは90年代後半のことだった。
14地域で20万人の組合員を擁し、2万人の職場委員を抱えるスイスの新設組合は、無視できない政治勢力になり、政治レベルで労働者を動員・代表し、国民投票や大衆運動を開始することができるだろう。UNIAは組合員や職場に近い存在になるつもりである。
この新しい組合は60種類の職業分野にまたがり、工業、建設・土木工事、手工業、第三次部門の4部門に細分されている。組合員の半数が出稼ぎ労働者で、16%が女性、およそ40%が40歳未満である。UNIAの本部は、ベルンにある旧IMF加盟組織FTMHの建物に置かれる予定。
元FTMH会長でバスコ・ペドリーナ氏とともに新組合の共同会長になったレンツォ・アンブロゼッティ氏は、「労働者の諸権利や社会的な実績がネオリベラル勢力の攻撃にさらされている時期にあって、この合併は野心的な措置ではあるが、勤労者と組合員の利益を促進するために必要なプロジェクトだ」と述べた。
注:FTMH解散大会(10月15日)の代議員は、ヨーロッパのGM労働者を支持して連帯声明を採択し、同社経営陣に対し、責任を負って社会的に許容できる解決策を取り決めるよう強く催促した。また代議員らは、2004年10月19日にGMヨーロッパの全従業員を対象に実施されるヨーロッパ行動日への支援も表明した。
[2004年10月18日]
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