IMFニュース・ブリーフス

バルカン諸国の安全衛生改善

バルカン諸国の鉄鋼・非鉄金属部門でIMF安全衛生プロジェクトが始まった。


サラエボ(ボスニア・ヘルツェゴビナ):IMFは旧ユーゴスラビア諸国の加盟組織を対象に2カ年労働安全衛生プロジェクトを開始した。今年前半にセルビアのベオグラードで計画会合を開き、問題を確認するとともに、加盟組織のニーズに応えて能力開発を手助けするプログラムを立案した。

このプロジェクトは鉄鋼・非鉄金属部門に狙いを定め、安全衛生担当の職場委員の訓練と職場における安全衛生の促進を目指している。この地域では一般に安全衛生リスクに対する認識が低く、事故が頻発しており、労働監督も不十分で、まったく行われていない場合もある。法規定の不遵守も、労働者・労働組合が絶え間なく直面しているもう1つの重大な問題である。

9月末にボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボでプロジェクトの第1段階が実施された。この段階では、労働安全衛生分野の条項を盛り込んだ国際枠組み協約(IFA)など、この分野に関する法的枠組みや欧州・国際レベルの関連文書に焦点を合わせた。国際労働機関と欧州労連研究所、それにスペインから専門家が参加した。次の段階ではリスク分析と防止技術を取り上げる。現地語の安全衛生資料も作成する。

このプロジェクトはスペインのIMF加盟組織MCA−UGTと労働組合開発協力機関との協力により、スペイン開発協力庁の支援を受けて実施されている。

[2008年10月6日]