ボーイングと雇用保障協約を締結
全米機械工・航空宇宙労組(IAM)の組合員は12月8日、ピュージェット・サウンドとポートランドでの製造事業を維持するという確約を盛り込んだボーイングとの協約の承認を票決した。
アメリカ:
新規協約をめぐる交渉の結果、ボーイングは現存協約を2016年9月まで延長し、特定の分野にいくつか変更を加えることを提案した。この提案は、交渉にあたってIAM組合員が最重要課題として提起した雇用保障の大幅改善を実現するものだった。協約案は組合員の投票に付され、賛成74%で承認された。
延長された協約には従業員の医療費負担増が盛り込まれているが、組合員にとって最大の関心事だった雇用保障、年金および賃金の分野で改善がある。賃金は協約期間中に毎年2%上がり、新プログラムでは年間給与総額の2〜4%のボーナスが支給され、年金が増額されて新採用者も引き続き制度の対象となる。
協約の結果、雇用保障が大幅に改善された。協約の中でボーイングは、ピュージェット・サウンドとポートランドでの737マックス関連製造事業をはじめ、いくつかのプログラムについて前例のない約束をしている。
トム・ブッフェンバーガーIAM会長は今回の票決について次のように述べた。「今日の投票結果は、雇用保障と賃金・給付に関する業界最高レベルの規定を組合員が承認したことを明確に表している。また、ボーイングとの関係における新しいダイナミックな時代の到来も表している《
[2011年12月8日 ジェニー・ホールドクロフト]
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