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5月末現在、金属労協3,517組合のうち3,099組合が要求を提出し、86.7%にあたる2,687組合で妥結が図られた。
賃金構造維持分確保については、現時点で確保の有無を判断できる1,764組合のうち、昨年と同程度の1,460組合・82.8%が賃金構造維持分・定期昇給を確保し、昨年の101組合を大きく上回る190組合がベア等を獲得することができた。金属労協全体として賃金水準の下支えに一定の役割を果たしたものであり、さらに、主体的な取り組みによってベア等に取り組み、獲得することができる流れを拡大することができたと受け止める。
一時金は、要求提出組合2,451組合のうち、2,057組合・83.9%が妥結している。2割の組合が昨年実績を下回るものの、6割の組合が昨年実績を上回ることとなった。また、最低到達基準である年間4カ月または半期2カ月を下回る組合は36.14%となり、昨年の42.5%から大幅に改善することができた。金属労協全体として、一時金の改善を果たし、着実な成果を引き出すことができたものと受け止める。
また、最低賃金協定の締結は、集計対象組合A組合(65組合)では、現時点で42組合が18歳最低賃金協定を締結し、このうち1組合が水準の引き上げを図ることができた。また、12組合が全従業員を対象とした最低賃金協定を締結し、このうち2組合が水準の引き上げを実現した。
60歳以降の就労確保のための制度導入が図られた組合は、金属労協全体で1,828組合となった。また、すでに制度が導入されている企業連単組においても、高年齢者雇用安定法改正に対応して制度の見直し・充実に取り組み、前進が図られた。
さらに、年間総実労働時間短縮や働き方の改善、次世代育成支援対策推進法や改正育児・介護休業法への対応、派遣労働者等の非典型労働者の受け入れに関わる労使協議など、各産別・単組の実態を踏まえて総合労働条件の改善に取り組み、一定の成果を引き出すことができた。
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