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建設的な労使関係構築に関する労使ワークショップ

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第7回建設的な労使関係構築に向けた労使ワークショップ(2016年5月17日、インドネシア・カラワン)

第7回建設的な労使関係構築に向けた
インドネシア労使ワークショップをカラワンで実施

2016年5月17日

 2016年5月17日、ジャカルタから東へ50kmほどに位置するカラワンにて「第7回建設的労使関係構築に向けたインドネシア労使ワークショップ」を開催した。カラワンは、日系企業の進出が多く、現地組合からの開催要望が強かった地区である。

 インダストリオール加盟組織であるFSPMI(インドネシア金属労働組合連合)、FSP-LOMENIK(インドネシア金属・機械・電子労働組合連合)加盟組合始め、経営側・メディア関係者含め146名が参加した。

 冒頭、主催者を代表しJCM浅沼事務局長が歓迎の挨拶をした後、インダストリオール・グローバルユニオンを代表し松崎寛部長より挨拶があった。

JCM、経営側、労働組合側それぞれ報告を行った。

 JCMからは、浅沼事務局長より「これまでのワークショップの成果と、インドネシアにおける建設的な労使関係構築-社会対話構築-に向けた日本の労働組合からの提言」と題し、徹底したコミュニケーションが重要であることを説明した。



 経営側からは、BFIE(ブカシ ファジャール インダストリアル エステート)小尾社長より「経営者の視点から見たインドネシアの労使関係の課題と経営側の役割」と題し、労使対話の重要性を説明し、労使問題の解決に向けた労使協議の実施、政労使協議の場の充実を訴えた。


 労働組合側からは、FSPMIサイード・イクバル会長がJCMのこれまでのワークショップ開催に謝意を示した上で、「建設的労使関係構築に向けた労使双方に課せられた課題と対応―社会対話構築のための労使努力」と題し、インドネシアの経済成長の裏で格差が拡大している実態や、公正な配分、特にインドネシア全体の労働条件の向上について最低賃金を中心とした賃上げが重要であり、水準は話し合い・交渉によって決定すべきである、とし社会対話の重要性、労働側・経営側が交渉をすることの重要性について述べた。

 

 パネルディスカッションでは、教育訓練の重要性に触れ、各組織で実施している教育訓練の現状を共有した。ワークショップの最後には、パネラーと会場参加者との活発な意見交換が行われた。

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