各企業別ネットワークとIFAの取り組み状況など論議
インドの自動車産業の実態への理解も深める
世界11カ国から91名の代表が参加
インド・チェンナイで2011年10月に開催
2011年10月31~11月4日、インドのチェンナイ、ブネにおいてIMF世界自動車会議が開催された。会議にはIMF自動車部会会長である全米自動車労組(UAW)のキング会長、IMF本部の自動車担当のレンゼ担当部長をはじめ、米国、カナダ、メキシコ、ブラジル、オーストラリア、ベルギー、仏、独、英、スウェーデン、フィンランド、イタリア、オーストリア、インド、日本の各国からIMF自動車産業部会長でもある米国UAWのキング会長、IMF本部の自動車担当のレンゼ担当部長を始め、米国、カナダ、メキシコ、ブラジル、オーストリア、ベルギー、仏、独、スウェーデン、英、フィンランド、イタリア、オーストラリア、インド、日本の15カ国から91名(内インド国内46名)が参加した。日本からは自動車総連の神戸副事務局長、市ノ渡国際局長、そしてIMF-JCの野木事務局次長が参加した。
会議は、「インドの自動車産業の概況と各国カントリーレポート」「完成車&部品メーカー訪問」「チェンナイ・プネの労働組合リーダーとの交流」「自動車部門の各企業別ネットワークとIFAの取り組み状況」を主要アジェンダとして進められた。
チェンナイでは工場視察インドTVSグループの部品メーカーを2社訪問。2社とも日系メーカーとも取引があり、日本の生産現場を相当ベンチマークした形跡があった(JIT、かんばん、TPM、ポカヨケ、一個流し等)。両社とも労組はインハウスで上部団体加盟は無く、労使関係は良良好とのことであった。
プネではタタモータースとVWの工場を見学した。タタはラインに人が多く、VWの設備投資は相当奢っている印象であった。両者とも労組はインハウスで政治活動には関わっていないとのことだった。またVWの労組は、ドイツ本国の従業員代表委員会とIGMの支援は受けるもインド国内の上部団体とは関わりを持っていないとのことであった。このように、インドのVW労組が現地労組との関わりよりも、VW従業員代表委員会とIGMの支援を受けて活動し、良好な企業内労使関係を構築している事実は、日系現地企業への母国労組の支援の重要性、必要性を示唆している。JC台でのTNCネットワーク構築推進にもこうした点は大いに参考になり得る。