IA造船・船舶解撤世界会議
労働組合ネットワークの構築と連帯の強化など論議
部会長に工藤基幹労連委員長を選出
2014年11月10日-12日、長崎で開く
インダストリオール造船・船舶解撤部会の世界会議が、2014年11月10-11日、長崎県で世界19カ国24組織から造船・船舶解撤部門の労働組合代表70名が参加した。会議では、①「造船・船舶解撤産業の概況」、②「組織化と不安定労働への対抗」、③「持続可能な産業政策の促進」、④「労働組合ネットワークの構築と連帯の強化」、⑤「今後の活動と行動計画」の5つの議題について、本部報告、基調講演、各国の事例報告を交えて議論した。また、役員選出も行われ、「部会長、副部会長の選出」も行い、部会長には、工藤智司JCM副議長(基幹労連委員長)、共同部会長(女性)にエイリーン・ヨー・ヨー・ゲックSMEEU書記長、副部会長にはV・V・ラーネSMEFI書記(船舶解撤部門担当・インド)が選出された。この他、会議では、はじめに、基調講演として、大坪国土交通省海事局船舶産業課長から「日本の造船産業と産業政策の課題」と題して講演を受けた。基調講演を踏まえて、特別議題として「船舶解撤産業の将来に向けた雇用と職場安全衛生の確保」について、バングラデシュ、インドなどの事例報告を受けて、危険性の伴う同産業における雇用と職場安全衛生の確保について議論した。参加者は、会議最終日の12日に長崎県の地元の三菱重工長崎造船所の工場見学を行うと共に、労使と安全衛生などについて懇談の場を持った。