広報ニュース

第60号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2016年10月17日)

世界中の組合がリオ・ティント浄化を再確認

2016-10-07

 

ブラジル・リオデジャネイロの第2回インダストリオール世界大会で発言するトニー・メイハーCFMEU全国会長

ブラジル・リオデジャネイロの第2回インダストリオール世界大会で発言するトニー・メイハーCFMEU全国会長

ディーセント・ワーク世界行動デーの今日、13カ国の主要リオ・ティント事業すべての組合指導者が同社CEOに書簡を送り、リオ・ティントによる不安定雇用の利用制限と不安定労働者の条件改善を求めた。

 世界中の組合がグローバル・キャンペーンへの取り組みを再確認し、大手鉱山・金属会社リオ・ティントに悪しき慣行の浄化を要求した。ブラジル・リオデジャネイロの第2回インダストリオール・グローバルユニオン世界大会で、この結論に達した。

 世界各地のリオ・ティント事業の組合が大会に集まった。明るい報告もいくつかあった。例えば、争議なしで新しい労働協約が締結されたこと、経営側が組合の組織化に反対していない事業所もあること、同社がいくつかの国々で数十年ぶりに組合との対話を模索していることなどである。しかし組合の報告によると、多くの場合、現地のリオ・ティント経営陣は相変わらず労働者と組合を虐待している。

 オーストラリアのAMWUとカナダのFIM-CSNから、リオ・ティントは職場の危険を減らすのではなく労働者を非難して懲戒処分を加えることによって、死亡事故ゼロ方針を実施しているとの報告があった。リオ・ティントが40%を所有するインドネシアのグラスベルグ鉱山で現在、労働者がスト中である。この鉱山では今年、3件の職場災害で3人の労働者が死亡した。

 カナダの組合ユニフォーによれば、リオ・ティントはキティマトのアルミニウム製錬所で組織的に労働協約に違反しており、組合員は協約を守るための仲裁資金を調達する特別課徴金に合意した。

 アフリカの組合からの報告では、リオ・ティントは不安定労働者の利用を増やしており、これらの労働者の権利侵害に対する責任を取っていない。マダガスカルのリオ・ティントで働く不安定労働者は、貧困賃金しか支給されず、雇用保障もない。

 rio-tinto3何百人もの大会代議員が、不安定雇用への依存度を高めているリオ・ティントに抗議するパネルを持って写真に収まった。

「インダストリオールは主要多国籍企業との対話に価値があると確信しており、組合と新たな関係を築きたいというリオ・ティントの声明を歓迎する」とケマル・ウズカン・インダストリオール書記次長は言う。

「しかし、私たちはリオ・ティントの組合から明確な信認を与えられた――大会のモットーにあるように、同社が職場を本当に変革して約束を果たすまで、リオ・ティントで未来への闘いを推進しなければならない」

« 前のニュース  次のニュース »