インダストリオール、インドネシアのフリーポート事業へのミッションを主導へ
2017-08-03
インダストリオール・グローバルユニオンは8月8~11日にインドネシアへのミッションを率い、グラスベルグ鉱山とPTスメルティングでスト実施を理由に解雇された労働者を支援する。どちらの事業もアメリカの大手採鉱会社フリーポート・マクモランが共同所有している。
このミッションには世界で最も影響力のある数組合の指導者が参加する。
8月11日午前10時にジャカルタのサリ・パンパシフィック・ホテルで記者会見が予定されている。グラスベルグの組合幹部が出席し、事態の展開を報告する。
ワークショップの目的は以下のとおり。
- PTフリーポート・インドネシアのグラスベルグ鉱山とPTスメルティングでスト中の労働者との連帯を表明すること。グラスベルグのスト参加者はインダストリオール加盟組織の化学・エネルギー・鉱山労組(CEMWU SPSI PTFI)によって、PTスメルティングのスト参加者はインダストリオール加盟組織FSPMIによって代表されている。
- PTフリーポート・インドネシアとPTスメルティングで紛争解決を促進するためにエネルギー鉱物資源省および労働省と会談し、国際労働基準と労働者の権利の重大な侵害を強調すること。
- PTフリーポート・インドネシアとPTスメルティングの当局者と会談すること。
- フリーポートからの一方的な情報の流れを止め、労働者側の意見を主張すること。
このインダストリオール連帯ミッションには世界で最も影響力のある数組合の指導者が参加する。参加者は以下のとおりである。
- アンドリュー・ビッカーズ・インダストリオール・グローバルユニオン鉱業部門部会長/CFMEU鉱山エネルギー(オーストラリア)書記長
- ダニエル・ウォルトンAWU(オーストラリア)全国書記
- ピート・マトサNUM(南アフリカ)会長、ベン・デービスUSW(北米)国際局長
- ナニー・ナウテンFNV(オランダ)加工産業局長
- アダム・リー・インダストリオール・グローバルユニオン・キャンペーン担当部長
- ボニー・ディアナント・インダストリオール東南アジア事務所役員
グラスベルグでストは行われていないというリチャード・アドカーソン・フリーポート・マクモランCEOの最近のコメントを受けて、ケマル・ウズカン・インダストリオール書記次長はこう言う。
「スト権の行使を理由に解雇された労働者を支援・擁護するために、インドネシアに行く予定だ。ストが行われていないというのはまったく事実ではない。公式に宣言された合法的なストが現在4カ月目に入っている」
「グラスベルグの状況は深刻だが、会社側は大したことでないように見せようと躍起になっている。フリーポートはストを口実に4,000人以上の労働者を解雇し、組合を弱体化させようとしている」
東ジャワのPTスメルティングの状況も酷似しており、やはり労働者がストを理由に解雇されている。PTスメルティングはグラスベルグに銅精鉱を依存しており、フリーポート・マクモランのPTフリーポート・インドネシアと三菱マテリアルによって共同で所有・運営されている。
「政府に基本的な労働基準の支持を要求する予定だ。労働者の権利が踏みにじられている。フリーポートとPTスメルティングは、労働者が実際には合法的なスト権を行使したために解雇されているのに、自発的に辞職したと主張することはできない」とウズカン書記次長は言う。
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