オーストラリアの組合、ガス工場の請負業者による削減に抗議
2017-11-02
石油・ガス大手エクソン・モービル/エッソは、請負業者のUGLがオーストラリア・ビクトリア州で賃金・労働条件を最大30%削減し、家庭生活を無視した厳しい勤務表を導入することを認めようとしている。これを受けて労働者は、ビクトリア州南東部のロングフォード・ガス工場の外で不眠不休の抗議行動を実施している。
オーストラリアのインダストリオール加盟組織AMWU、AWUおよびETUの組合員は6月から、雇用と地域社会を守るためにキャンペーンを展開している。
請負業者UGLは陰険な戦術とオーストラリアの法律の抜け穴を使って、200人の労働者に、彼らの職場から何マイルも離れたウェスタン・オーストラリア州のほんの一握りの関係ない労働者が承認した協約を無理やり受け入れさせようとしている。
この協約を受け入れれば、ロングフォード工場の労働者は賃金を30%カットされ、手当や年次休暇も減ってしまう。家庭生活を無視した厳しい勤務表が導入されると、労働者は勤務1週間・休暇1週間のシフトから勤務5週間・休暇1週間のシフトに移行することになるだろう。
労働者のために闘うオーストラリアの組合は、声明で次のように述べている。
「またしても多国籍企業がオーストラリアに進出し、我が国の資源を開発しながら、税金を払わず、賃金を削減しようとしている。ビクトリア地域はすでに膨大な雇用喪失にあえいでおり、これらの労働者の賃金カットは地域経済に壊滅的影響を及ぼす」
ケマル・ウズカン・インダストリオール書記次長は言う。
「不安定雇用の災難は労働者まで飲み込もうとしているが、組合は抵抗している。インダストリオールはキャンペーンを支援しており、エッソに対し、サプライチェーンに対する責任を負って直ちに建設的な対話を行うよう要求する」
ビクトリア州の労働者は、エッソの陸上・海上石油掘削施設を維持・運転している。膨大な富と上昇する利益にもかかわらず、エッソは昨年稼いだ85億オーストラリア・ドルに対する税金をまったく支払っていない。
次の方法で抗議中の労働者を支援することができる。
- 下記アドレス宛に支援のメッセージを送る:sheryl.aylward@amwu.org.au、andrew.dettmer@amwu.org.au、anne.donnellan@amwu.org.au、daniel.walton@nat.awu.net.au、debra.bushell@nat.awu.net.au、members@awu.net.au、admin@etuaustralia.org.au、eranga@etuaustralia.org.au
- 請願書に署名してシェアする。
- フェイスブック・サイトのソーシャルメディア投稿で支援し、Esso/Longford UGLy disputeを「いいね!」してシェアする。@exxonmobilの#UGLyplanについてツイートする。