インドのバジャジ・オート労働者、経営側の遅延作戦に対抗
2018-01-31
不当な解雇と団体交渉におけるバジャジ・オート経営陣の非協力的態度に抗議して、組合は1月29日にプネーで無期限のハンストを開始した。
バジャジ労組によると、経営側は労働者が提起した問題を引き延ばしている。
2013年に解雇された労働者8人の復職に向けて意味のある進展は見られない。
経営側は2016年、賃金改訂の約束を一方的に破った。2010~2019年の労働協約によれば、3年ごとに組合と協議して賃金を改訂しなければならない。ところが経営陣は、組合の要求をはるかに下回る率で一方的に賃金を改訂した。さらに、組織労働者を分裂させようと画策して、チャカン工場の労働者とアクルディ工場の非組労働者の銀行口座に、一方的に改訂した賃金を振り込んだ。しかし、アクルディ工場の組織労働者の賃金は上がらなかった。
同じ時期、経営陣は2016年10月に6人の労働者(活動的な組合員)を異動させた。組合は労働審判所で不当な異動に異議を申し立て、審判所は労働者を支持する停止命令を出した。これに対して経営陣は6人の労働者を解雇した。
組合はこれまでに経営陣との会合を40回開いた。しかし経営陣は交渉で譲歩を拒否し、公判で遅延作戦を利用したため、まだ結論に至っていない。
バジャジ・オートのチャカン、アクルディ両工場で労働者を代表している組合Vishwakalyan Kamgar Sanghatanaのディリップ・パワール会長は、これらの延び延びになっていた組合の要求を強く打ち出すためにハンストに入った。
チャカン工場とアクルディ工場の労働者は会長と連帯して、会社が支給する朝食と昼食をボイコットしている。
ディリップ・パワール会長は、組合は対話によって問題を解決しようとしていると言う。
「結論に達することができなかったため、私たちは挫折感と無力感から今回の無期限ハンストを開始した。経営側に対し、労働者が提起した真の問題に取り組むよう要求している」
ゲオルク・ロイテルト・インダストリオール自動車担当部長は言う。
「インド有数の自動車メーカーであるバジャジ・オートが、不当な解雇や異動、組織労働者の賃上げ拒否という挙に出ていることは衝撃的だ」
「バジャジ・オートは労働者の団体交渉権を尊重し、対話による問題解決と産業平和の維持に向けて緊急の措置を取らなければならない」
バジャジ自動車労働者の所属組合Vishwakalyan Kamgar Sanghatanaは、インダストリオール傘下の統一労働者連盟(SEM)に加盟している。
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