ブラジルでフォード工場閉鎖に抗議
2019-03-14
ブラジルのサンベルナルド・ド・カンポにあるフォード・モーター・カンパニー工場の労働者が、工場の操業維持と雇用確保のためにキャンペーンを続けている。
3月7日にフォードCEOのジェームズ・ハケットとインダストリオール・グローバルユニオン加盟組織・全国金属総連合(CNM-CUT)傘下のABC金属労組指導者との交渉が決裂したことを受けて、闘争継続の決定が下された。
フォードは2月19日、地域の労働者代表との事前協議抜きで、1967年から操業してきたブラジル工場の閉鎖を発表した。フォードによれば、この閉鎖は国際的再編の一環であり、南米におけるトラック生産・販売の中止決定に従っている。
閉鎖の影響は工場の常用雇用労働者2,800人だけでなく、1,700人の臨時労働者にも及ぶ。組合の推定によると、生産チェーン全体を考慮すれば合計1万人に影響を与える可能性がある。
組合指導者のワグナー・サンタナは、組合員に闘いの続行を呼びかけた。
「諦めてはならない。闘い続け、フォードに圧力をかけて決定を撤回させなければならない。ここで働く労働者一人一人が、母親や父親一人一人が、この会社の富をゼロから築き上げるために助力した。皆さんは会社の最も貴重な資産だ」
サンタナは労働者に、自宅で待機して出勤しないようにし、3月13日に再び会合を開いて今後の措置を決定することも促した。フォードに決定を撤回させて交渉を続けさせるために引き続き当局と協議する、とサンタナは述べた。
組合幹部たちは支援を集めるために、すでに国会議員や市長、市会議員、ブラジル副大統領など何人かの政治家と会談している。
ヴァルター・サンチェス・インダストリオール書記長は、3月7日にサンベルナルド・ド・カンポで開かれた労働者との行事に参加した。
「フォードは競争力を保つために戦略を練り直し、新規投資や新製品を開発しなければならない。厳しい時期を迎えているが、私たちを団結させているのは連帯だ。インダストリオールは、雇用危機にさらされている世界中のフォード労働者を支援するために可能な限りのことをする」