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第93号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2019年7月31日)

労働組合、アルセロール・ミッタル南アフリカの労働者2,000人削減計画を非難

2019-07-18

南アフリカ全国金属労組(NUMSA)は、法律で求められている組合との協議抜きで労働者2,000人を削減するというアルセロール・ミッタルの決定を非難している。

8,500人以上の労働者を雇用している鉄鋼メーカーのアルセロール・ミッタル南アフリカ(AMSA)は、7月10日にこの削減を発表した。その後AMSAはNUMSAに書簡を送り、削減を発表していながら、何人の労働者が影響を受けるかは分からないと述べた。

AMSAバンデルビルパーク工場があるセディベングのモケテ・マココNUMSA地域書記はこう述べた。
「AMSAはすでに協議プロセスを飛ばして、影響を受ける労働者数を決定している。今回もまた、AMSA経営陣は労働者と適正手続きに対する労働者の権利を無視するという言語道断の挙に出た」

インダストリオール・グローバルユニオン加盟組織NUMSAは3月にAMSAでストに入り、同一労働同一賃金を要求するとともに、労働仲介、安全衛生基準の低下、その他の労働権侵害に抗議した。

NUMSAの要求の1つは、労働仲介業者を通して雇用された労働者に常用雇用を与えることだった。AMSAは労働者を直接雇用するのではなく、同社が「サービスプロバイダー」と称する請負業者を使って労働者を採用し、同じ仕事をしている常用労働者の半分以下の賃金しか支払っていない。請負業者を通して雇用される労働者の中には、長年にわたって給付なしの不安定な契約で働いている者もいる。今回、彼らは解雇通知を受け取った。

NUMSA組合員は2019年3月にアルセロール・ミッタルでスト決行

「組合員がAMSAで外部委託をなくすためにストを実施してからわずか数カ月後に、同社経営陣がこのような行動を取っていることは驚くに当たらない。経営側は明らかに、いわゆるサービスプロバイダーによって供給された契約労働者の搾取をなくすために闘ったことを理由に、労働者を処罰したいと考えている。私たちはNUMSAとして、失われる雇用数を最小限に抑えるために最善を尽くす」とモケテ・マココは語った。

インダストリオール・サハラ以南アフリカ地域事務所のポール・フランス・ヌデソミン所長が次のように述べた。「アルセロール・ミッタル南アフリカが組合と協議し、労働者の権利を尊重したうえで削減に関する公式声明を出すことが重要だ。私たちは同社に対し、公正な労働慣行を実施するよう要求する」

南アフリカの鉄鋼業では過去10年間に約10万人の雇用が失われた。

AMSAはグローバルなアルセロール・ミッタル・グループの傘下企業で、同社には3,000人を超えるNUMSA組合員がいる。アルセロール・ミッタルは全世界60カ国で約20万人を雇用している。

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