SKFでグリーンテクノロジーとインダストリー4.0めぐり討議
2019-10-04
インダストリオール・ヨーロッパと世界組合協議会は、SKF経営陣との会合でグリーンテクノロジーとインダストリー4.0について議論した。
9月30日から10月3日にかけて、20カ国から40人を超える代議員とオブザーバーがオーストリアのシュタイアーで会合を開き、組合員同士だけでなくグループ経営陣とも重要な交流を行った。
SKFはベアリング事業と回転機械部品分野で世界をリードしており、従業員数は全世界で4万7,000人を超えている。デジタル開発の分野で多数の転換を実施し、世界中で製造業の「スマート化」を目指している主要企業としても知られる。
スウェーデンのケネット・カールソンWUC議長が、経営陣との議論に関して次のように述べた。
「経済情勢が急激に変化し、デジタル化その他の課題が労働組合にさらなる難題を突きつけている中で、私たちは柔軟性向上を求めて努力している。したがって、SKFの世界組合協議会が経営側との社会的対話の基礎になり、経営陣とともに現在および将来の課題に取り組むことが、これまで以上に重要となっている」
WUCは丸一日かけて、グループ社長兼CEOのアルリック・ダニエルソン率いるSKF経営陣と、同社の発展、戦略および活動について対話した。また、世界中から集まった40人以上の代議員とグループ経営陣は、現下の経済情勢やデジタル化、新しい改良型の安全衛生モデルについても討議した。
ドイツのノルベルト・フォルクルWUC副議長が次のように総括した。
「インダストリー4.0は業界全般においてのみならず特にSKFでも、全従業員にとって非常に大きな課題だ。これが労働者に不確実性をもたらすことのないようにしなければならない。だから、WUCと経営陣は十分な資格に配慮し、従業員の職場を確保する共同責任を負っている」
マティアス・ハートウィッチ・インダストリオール機械エンジニアリング担当部長が、代議員とオブザーバーにこう述べた。
「SKF世界組合協議会は、とてもユニークなグループであり、従業員の懸念だけでなく経営側への提案やアイデアにも取り組む絶好のチャンスだ。代議員ならびにオブザーバーの皆さんは、この制度を有効に活用しなければならない。インダストリオール・グローバルユニオンは皆さんを支援するために、今後もWUCとともに行動する」
インダストリオールのフリッカー・チャンネルから会合の写真をダウンロード可能。