アフリカの女性、ジェンダー平等を求めて決起
2019-10-11
アフリカの女性よ、立ち上がれ! これは10月10日にタンザニアのダルエスサラームに集まったインダストリオール・グローバルユニオンのサハラ以南アフリカ女性地域幹部のスローガンである。この会合には亜大陸全域から女性組合幹部が集まった。
ポール・ヌデソミン地域事務所所長が開会の辞を述べ、実施されている活動の勢いを維持するよう女性たちを励ました。討議の主な焦点は、2019年の国際労働総会による暴力とハラスメントに関するILO第190号条約の採択である。
国際労働機関のジェンダー専門家ンウィラ・チガガが、この条約は仕事の世界における暴力とハラスメントをなくすための世界的な委任事項だと述べたが、採択すなわち勝利というわけではないと警告した。ここから活動が始まる。彼女は、条約の発効には少なくとも3分の2の国々の批准が必要だと参加者たちに念を押し、アフリカ諸国の批准を確保するよう促した。
「まだ祝福できない。祝福できるのは条約が批准され実施されたときだ」と彼女は述べた。
「第190号条約は何よりもジェンダー平等に関する国際労働基準とみなし、他の条約、すなわち同一賃金に関する第100号条約、差別に関する第111号条約、家族的責任を有する労働者に関する第156号条約、母性保護に関する第183号条約、家事労働に関する第189号条約との関連でとらえるべきだ」
「これらの条約の多くがまだ批准・実施されていない。第190号条約を祝福しつつも、他の条約のことも忘れないようにしよう」
インダストリオール・ジェンダーコーディネーターのアルメレ・セビーが述べた。
「組合は結集して批准を強く要求しなければならない。しかし、待っている必要はない。この文書を利用して今すぐ労働者の生活を変えるべきだ。この新文書は、労働組合が非差別と平等を促進し、仕事の世界におけるジェンダーに基づく暴力と闘うための重要な手段だ」
ローズ・オマモが次のように自己紹介した。
「私はケニア合同金属労組の書記長で、ジェンダーチャンピオンだ」
チガガもオマモも、ジェンダー平等活動を女性機構に任せるのではなく、男性の協力者を使って組合に組み入れる必要があると語った。
チガガはこう述べた。
「組合の指導的ポストに女性を登用する必要がある。だが、選出される男性がジェンダーチャンピオンでありフェミニストであるようにすることも必要だ」
職場に実質的な違いをもたらすことについて議論し、参加者は暴力とハラスメントが広く見られる現状を共有した。
「女性として、お互いに支え合う必要がある。女性間の連帯が大切だ」と1人の参加者が言った。
インダストリオール地域事務所のテンダイ・マカンザが加盟組織に対し、今ある手段、特に誓約を利用するよう促した。「地域のための若いフェミニスト運動を開始したい」
リディア・ヌコパネの司会でセッションを行い、以下のとおり地域女性委員会を組織した。
- 議長:リディア・ヌコパネ
- 副議長:ハリエット・ヌガンジ・ムガンブワ
- 書記:オルチ・アマオグ
- 副書記:オルガ・カバル
- 財政部長:マクランタ・ンバラ
追加メンバー:
- フェイス・ラニェロ
- レジャイナ・ナンバフ
- ブリジット・ナンブレ