トルコの金属労働者、団結して賃上げを勝ち取る
2020-02-03
意志結集、共闘を通じて、3つの組合がおよそ13万人の組合員のために団体交渉により結果を勝ち取った。トルコ金属産業使用者団体(MESS)が1月に有意義な対話に入らなかったことを受けて、トルコ・メタル、ビルレシク・メタル・イスおよびウズチェリク・イスはスト実施を決定した。
しかし1月29日早朝、激しい交渉の末、大幅な賃上げについて合意に達した。トルコ・メタルとウズチェリク・イスは交渉集会後に協約に署名し、ビルレシク・メタル・イスも2月2日に署名した。
協約の有効期間は2019年9月1日から2年間である。協約に従って、時給12トルコ・リラ(TL)に満たない労働者は時給が引き上がる。すべての労働者の賃金は最初の6ヵ月間に17%引き上げられる(同期間のインフレ率は6.05%)。
次の6ヵ月間には、たとえインフレ率が6%を下回っても時給が6%引き上げられ、インフレ率が6%を超えた場合は加算される。以降の6ヵ月間ごとに、時給がインフレ率と同率で引き上げられる。
給付に関しては、1年目に20%増額される。
すべてあわせると平均増加率は最初の6ヵ月間に18.49%で、1年目に合計25.50%増となる。加えて、使用者により提供される健康保険も維持される。
インダストリオール・グローバルユニオンとインダストリオール・ヨーロッパは、加盟組織であるトルコ・メタル、ウズチェリク・イスおよびビルレシク・メタル・イスが、交渉プロセスにおける協力と団結により協約を勝ち取ったことを祝福している。
リュック・トライアングル・インダストリオール・ヨーロッパ書記長は言う。
「この団体交渉で素晴らしい成果を達成したトルコの金属関連加盟組織3団体を祝福する。ヨーロッパは現在、不平等の拡大に対抗する手段として、団体交渉を強化する方法について議論している。この協約の結果は、この目標に合致している。私たちの労働組合が公正な協約を求めて運動を進め、それが実現した」
ヴァルター・サンチェス・インダストリオール書記長は言う。
「トルコの金属関連加盟組織3団体は、工場レベルと大衆デモによる動員の素晴らしい例を示した。また、どのように労働組合は労働者共通の課題をめぐって団結できるか、団結すべきかも示してくれた。団結は、そのような部門全体の労働協約交渉プロセスにおいて重要だ。この偉業をを達成したトルコの組合を祝福する」
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