バングラデシュの船舶解撤労働者34人が復職
2020-07-16
インダストリオール加盟組織BMCGTWFの先を見越した介入により、バングラデシュのM/Sモタラブ・スチール船舶解撤場で労働者34人が復職を果たした。
2020年7月6日、切断作業に従事する労働者17人が助手17人とともに、使用者から事前通告もなく、仕事がないのでM/Sモタラブ・スチール船舶解撤場に復職しないようにと言われた。
しかし、解撤場には船が1隻あったが、切断作業を開始できるまで少なくとも6日はかかり、その6日間について経営側は法律で義務づけられた日額勤務手当の支払いを回避しようとした。
労働者はこの決定に反対し、バングラデシュ金属・化学・衣料・縫製労連(BMCGTWF)の介入を求めた。
BMCGTWFは、抗議行動と訴訟手続きを開始するとともに、問題を解決するために政府に援助を求めると発表した。
影響を受けた労働者全員が解撤場の前に集まり、集団行動に直面した経営側は、復職を許可するだけでなく労働者34人の日額勤務手当の支払いにも同意した。
7月8日現在、解雇された34人の船舶解撤労働者全員が職場に戻っている。
モジブール・ラーマン・ブイヤンBMCGTWF書記長は言う。
「労働者の権利を擁護するには集団行動と組合連帯が必要だ。統一行動のおかげで、労働者は尊厳を持って職場に復帰した。これからも労働者の権利を守り続ける」
松崎寛インダストリオール船舶解撤担当部長は言う。
「これはチッタゴンの船舶解撤労働者にとって大勝利であるのみならず、組合組織率の低さを特徴とする産業の組合にとっても大勝利だ」