広報ニュース

第118号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2020年12月25日)

サンチェス書記長からのメッセージ

2020-12-19

同志の皆様

2020年が終わろうとしています(多くの人が「やれやれ!」と言うでしょう)。人類にとって、ここ数十年で最も厳しい1年でした。この1年で7500万人以上が感染し、ほぼ170万人が死亡、約5億人のフォーマル雇用と約16億人のインフォーマル雇用が失われ、短期間で回復しそうな兆しはほとんどありません。一部の国々で予防接種が始まっていますが、今後数カ月間にワクチンへの普遍的アクセスが実現することはまずないだろうという深刻な懸念があります。

残念ながら、パンデミックが拡大を続け、1日当たり感染者数の新記録を更新中です。そのため、今年10月に開催されるはずだった大会の延期を余儀なくされ、その後、執行委員会は、2021年9月に完全オンラインモードで大会を開催することを決定しました。

世界中の加盟組合が、女性や若年者、黒人労働者、LGBTQIA+など、最も影響を受けている人々に特に注意を払って、組合員の安全衛生、雇用、所得を守る闘いの先頭に立ちました。同時に、いくつかの国の加盟組織は、一時帰休や部分的失業、一時解雇、労働時間短縮など、解雇を避けるために何とか代替策を達成することができました。世界の労働者の60%前後が、まだ社会的保護をまったく受けていません。

インダストリオールでは、加盟組織が活動方法を抜本的に変更できるよう支援するために全力を尽くしていますが、何とか世界・地域活動の数を倍以上に増やすことができ、オンラインモードでほぼ1万人が参加しました。ウェブサイトへの月間アクセス数はおよそ20万ビューへと2倍以上に増え、安全衛生ガイドを4つ発表しました。

現在までに、組合員の安全衛生と雇用、所得を守るための加盟組織の闘いを支援して、企業・政府・国際機関への書簡と加盟組織への連帯書簡を400通近く(過去4年間の平均よりも65%増)送りました。

現在、BHP、グレンコア、シェル、第176号条約、香港条約、第190号条約、TGSL部門など、これまで以上に多くのキャンペーンを同時に実施しています。これらのキャンペーンは、まさに私たちがどれだけ多くのことを要求され、対応しているかを示しています。私は執行委員会への書記局報告で、私たちが今年関与したキャンペーンや闘争、連帯行動、#UnionWin事例の数を列挙しました。http://www.industriall-union.org/union-winをご覧ください。

私たちは、加盟組織が抵抗して勝利できたときはともに業績を祝い、常に加盟組織の側に立って労働者のために果敢に闘っています。2021年も闘争を推進して加盟組織を支援していきます。1年の大半をオンラインで活動するという困難にもかかわらず、疲れを知らずに働いた本部・地域事務所のスタッフ全員の努力と柔軟性を、ここに公式に認めたいと思います。

ほとんどの方々がすでにご存じのように、ブライアン・コーラー(安全衛生・持続可能性担当部長)が、今月末にインダストリオールを退職します。長年にわたる貢献と取り組み、私たちとの親交に深く感謝します。

慎重な検討の末、本部の責任分担を以下のとおり変更することに決めました。

  1. ホワイトカラー労働者は、大いに発展させなければならない分野です。というのも、生産プロセスの技術的飛躍が加速する中で、産業全般の労働者総数に占めるホワイトカラー労働者の割合が上昇しているからです。この仕事はアルメレ・セビーに割り当てました。彼女が担当するプロジェクトの一部を入れ替え、女性に対する責任も果たしながら、この新しい任務を効果的に遂行できるようにします。
  2. 安全衛生は、パンデミックで加盟組織の懸念の中心になっているため、インダストリオールにとって引き続き、よりいっそう極めて重要な問題となっています。これは、すべての部門・地域の活動に組み込まなければならない要素です。その分野で最も重要な具体的問題について、すでに担当部長がすべての行動を主導しており、グレンが第176号条約を、寛が香港条約を担当しています。グレン・ムプファンに、労働安全衛生の担当主任の役目を割り当てました。地域事務所がグレンをサポートし続け、鉱業部門の職務をこなしつつ、この新しい役割の追加に対応できるようにします。
  3. 公正な移行/持続可能性は、現在もそうですが、今後ますますインダストリオールにとって極めて重要な部門になるでしょう。というのも、主要エネルギー源が化石燃料から再生可能エネルギーに移行する中で、関連各部門において転換プロセスが加速しているからです。ダイアナ・ジュンケラに、主に公正な移行/持続可能性の担当主任の役目を割り当てました。彼女はエネルギー部門に対する責任の一端として、すでにこの分野でいくつかの行動を牽引しているからです。
  4. インダストリー0はますます、インダストリオール、特に加盟組織が対応しなければならない重要な問題になっていくでしょう。私たちは過去3年間に、世界会議、アクション・プラン、パンフレット(2017年)、地域活動(2018年、2019年)など、加盟組織の認識を高めるために多くのイニシアティブを取りました。担当部長は、さまざまな部門でインダストリー4.0の影響に取り組むにあたって、すでに指導力を発揮しています。この問題に関して、2019年にルノーと最初のGFAを締結し、他社との協定案も進行中です。マティアス・ハートウィッチに、インダストリー4.0の担当主任の役目を割り当てました。これは機械エンジニアリング部門の一部としての「グリーンテクノロジー」に対する彼の責任と調和します。

アルメレ、グレン、ダイアナ、マティアスの新しい職務での成功を祈るとともに、皆様方全員に通常と変わらぬご協力をお願いします。

すべての部門担当部長と地域が、各部門・地域に影響を与える範囲内で、上記の主題に引き続き全面的に責任を負うことを強調しておくことが重要です。上記の同僚たちには、それぞれの主題の窓口担当として、必要な場合いつでも、組織全体(加盟組織、指導部、本部/地域事務所の同僚)に聡明な援助を提供する役目を割り当てました。

クリスマスと新年のご多幸をお祈りします。

2021年も未来への闘いを進めるとともに、今後数年間の強力なアクション・プランが決まる2021年9月の大会を早めに準備しましょう!

人々に力を! 公正な未来のために団結!

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