ベラルーシの鉄鋼労働者に対する解雇と脅迫
2021-02-23
<JCM記事要約>
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昨年8月以降、ベラルーシ製鉄所(BMZ)に新設されたベラルーシ独立組合(BITU)地方支部に200人の労働者が加入した。それに対して、組合活動家が解雇すると脅され、組合つぶしに直面している。
BMZのBITU組合員は、有期契約の更新拒否など、解雇の脅迫を報告している。
BMZは1月21日、支部組合会長のバジム・ラプツィクと組合監査委員のディミトリー・ヤフレマウを解雇した。ヤフレマウは、8月の抗議行動によって逮捕されたという警察の証明書があったにもかかわらず、欠勤を理由に解雇された。
11人の創設メンバーの1人であるハンナ・カルパコは、8月に退職を求められ、その後2月1日に解雇された。
BMZのBITU支部組合は、まだ当局に登録されておらず、使用者の承認も得ていない。
「BMZの組合員が脅迫や報復を受けているので、国際連帯が必要だ。労働者は結社の自由を享受し、BITU支部組合を設立しようとしたが、それに対してBMZ経営陣は労働者を解雇したり、他の方法で処罰したりすることに決めた。そしてベラルーシ当局は、市民の人権および労働者の権利を保護するのではなく、BMZのBITU組合員3人に対する強制捜査を開始した」とマクシム・パズニアコウBITU会長は言う。
2月1日、3人のBMZ労働者、イハル・パバラウ、アリアクサンドル・バブロウ、ヤウヘン・ホバルが、2020年8月のBMZでのストを理由に、それぞれ2年、5年、3年の実刑判決を言い渡された。罪状は、社会秩序を甚だしく侵害する行動の組織、準備または積極的参加である。彼らは8月17日、不正選挙と警察の暴行に抗議して道路を封鎖した。
ヴァルター・サンチェス・インダストリオール書記長は、BMZ経営陣への書簡で次のように述べた。
「インダストリオールは、ベラルーシで民主主義と自由を求めて闘っている抗議者の起訴を強く非難し、BMZの著しい人権・労働権侵害を糾弾します」
「BMZに対し、不当に解雇された労働者全員を復職させ、組合員に対するハラスメントや起訴をやめ、BITUと真の対話を行うよう要求します」
BMZは、ワイヤーやスチールコード、鋼管、その他の鉄鋼製品を生産しており、タイヤ/ゴム産業で多数の顧客に製品を供給している。
写真提供:スプートニク・ベラルーシ、TUT.BY