インダストリオール執行委員会、抑圧に断固反対
2021-04-23
【JCM記事要約】
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2021年4月23日:オンラインのインダストリオール執行委員会に数百人の労働組合員が集まり、戦略や解決策、連帯をめぐり討議した。今日の会合は、完全にバーチャルで開催される9月の第3回インダストリオール世界大会前の最後の執行委員会である。
イェルク・ホフマン・インダストリオール会長(ドイツの組合IGメタルの会長を兼任)が開会の挨拶に立ち、COVIDは健康危機であるのみならず人権危機でもあると述べた。
「すべての人が公平にワクチンを接種できるようにする必要がある。全員が安全になるまで、誰も安全ではない。この危機はすべての人にとって終わるまで終わらない」とイェルク・ホフマンは述べた。
パンデミックが原因でインダストリオール大会は2021年9月に1年延期され、オンライン行事の準備が進行中である。技術プラットフォームによって代議員が直接参加し、投票したり交流したりできるようにする。オブザーバーは別のプラットフォームで大会をフォローし、やりとりすることができる。女性参画40%に関する勧告など、執行委員会は大会へのいくつかの勧告に対して投票を行った。
インダストリオールの2021〜2025年アクション・プランに関する勧告が全員一致で承認された。このプランには、政治決議と4つの戦略目標(労働者の権利促進、より強力な組合の構築、グローバル資本への対抗、持続可能な産業政策の促進)が含まれている。
執行委員会は、2人の書記長候補者、アトレ・ホイエ現書記次長(ノルウェー)とケマル・ウズカン現書記次長(トルコ)から話を聞いた。ブラジルのヴァルター・サンチェス現書記長は9月に退任する。
ヴァルター・サンチェス書記長が、2020年11月に開かれた前回の執行委員会以降の活動について報告した。
COVID-19パンデミックのせいで、世界中の労働者が従来とは異なる通信・交流・活動方法を見つけざるを得なくなっており、デジタルソリューションへの依存度が高まっている。インダストリオールは加盟組織のデジタル能力強化に積極的に取り組んでおり、技術的装置や信頼できるインターネット、デジタル会議プラットフォームを提供している。
書記局報告で強調されているように、組合は逆境に直面してもなお勝つことができる。パキスタンでは、在宅労働者が何とか社会的保護給付を獲得し、インドでは、1257人の労働者が8カ月に及ぶ国際組合キャンペーンを経て復職を果たした。スペインの組合はレプソルで雇用保護に成功、カナダのセメント労働者は公正を求めて闘い、勝利を収めた。コロンビアの組合Sintracarbonは使用者と合意し、歴史的なストライキを終えた。英国では、組合協約によってロールスロイスで雇用を守った。
強力な組合の構築は依然、インダストリオールの活動の中核を成している。執行委員会は、ナイジェリア化学・非金属製品上級社員組合(CANMPSSAN)の再加盟と、アルゼンチンの Coordinación Nacional de Trabajadores/as de Industria de la CTA Autónomaの加盟を承認した。
インダストリオール女性委員会は執行委員会への報告の中で、ジェンダーに基づく暴力との継続的な闘いとILO第190号条約の促進について報告した。部門、地域、国家および職場レベルで訓練を行う。
今年はフィリピン、ベラルーシ、ミャンマーで民主主義に対する攻撃が激化している。インダストリオールは、それら各国ならびにハイチと香港で民主主義を求めて闘う加盟組織を支援し続けている。
フィリピンの反テロ法は、社会運動と労働組合員を攻撃するために利用されている。3月にダンディー・ミゲルPamantik-KMU副会長が殺害された。
ベラルーシでは、昨年8月の不正な大統領選挙以降、3万5000人が逮捕されている。労働組合員300人が起訴され、独立組合の事務所が捜索され破壊された。
ミャンマーでは2月に国軍が権力を握ってから、700人以上が殺害されている。
「軍政の下では、未来も権利も自由も繁栄もない。民主主義を取り戻し、国内外で軍事政権を孤立させるために皆さんの支援が必要だ」とカイン・ザー・ミャンマー製造労働者連盟会長は述べた。
執行委員会はミャンマーに関する決議を全会一致で採択、企業に軍との商業関係を断つこと、すべての加盟組織に政府に圧力をかけて経済制裁を発動させること、各国政府に新しいミャンマー国家統一政府を承認することを求めた。
「1年以上にわたって、COVID-19パンデミックで世界が混乱し、世界中の労働者が重大な影響を受けている。インダストリオールは引き続き、労働者の権利を擁護し、侵害と闘い、すべての人が公平にワクチンを接種できるよう要求していく」とヴァルター・サンチェス書記長は述べた。
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