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ハンガリーのドゥナフェール社争議が妥結

2013-03-05

 7日間のストを経て、鉄鋼メーカーISDドゥナフェール社とインダストリオール・グローバルユニオン加盟組織VASASの代表は、2月27日にハンガリーで2013年の賃金・社会協約を締結した。ベラ・バローグVASAS会長は、「このスト成功によって当組合は地方・全国レベルで強化された。皆さんの闘いは無駄に終わらなかった。この適切に準備されうまく実施されたストの目標が達成され、合意に至った。十分な決意と忍耐、それに有能な交渉チームがあれば、どんな目標でも達成できることが証明された」とスト参加労働者に感謝の言葉を述べた。

 締結された協約には、2013年1月の個人基本給3.5%増、2013年7月の個人基本給1%増、2013年1月の社会的給付5.3%増、2013年7月の社会的給付1%増、2013年のクリスマス給与(14カ月目の給与)が盛り込まれている。クリスマス給与の受給権を有する全従業員が、2014年に毎月12等分で支給を受ける。協約は無期限に有効で、2014年6月まで解約できない。労働側は「ストが失敗すれば、さらにデモを行い、鉄道封鎖でウクライナからの原料輸入を阻止する」と宣言していた。ドゥナウーイワーロシュにあるドゥナフェール社はハンガリー最大の鉄鋼工場グループだ。ウクライナの持株会社ドンバス鉄鋼連合の子会社で、6,933人(うち3,470人が組合員)を雇用する地域の主要企業である。ここ数年、同社は経済危機が原因で数々の困難に直面しており、この協約はVASASにとって重要な勝利である。

 

 

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