南アジア初の青年会合
2022-06-22
【JCM記事要約】
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2022年6月22日:インダストリオール・グローバルユニオン南アジア事務所は、6月14-15日にカトマンズで初めての地域青年ワークショップを開催した。バングラデシュ、インド、ネパール、パキスタン、スリランカから約25人の若手労働組合員が参加した。
青年活動家たちは、南アジアとの関連でインダストリオール・アクション・プランをどのようにとらえることができるかについて、活発に議論した。グローバル資本への対抗、インダストリー4.0、持続可能な産業政策のような問題に検討を加えた。
国別報告で、労働者の権利が国境を越えた問題であることが再確認された。この地域の労働者は、不安定雇用の増加、危険な労働条件、強制残業、母親・父親給付金などの社会保障の拒否、ジェンダー賃金格差、職場のセクシャル・ハラスメント、組合つぶしに取り組んでいる。
COVID収束後、生産目標の引き上げと生産現場におけるハラスメントの増加によって、労働者を取り巻く状況が激変している。若い労働組合員たちは、前例のない経済・政治危機に直面しているスリランカの労働者に連帯を広げた。
参加者は地域の労働組合運動をじっくり検討し、組合機構が伝統的に男性優位であること、組合員としても指導者としても若者と女性の関与を促進するために、さらに取り組んでいく必要があることに合意した。参加者は若者参画に関する対話を促進するために地域作業部会を設置し、議論の口火を切った。
青年活動家は、インダストリオールの青年決議に記載される下記3つの要求に焦点を当てることを全会一致で決定した。
- ジェンダーに基づく暴力の終結
- すべての労働者のための標準的雇用契約
- 仕事の世界に関連する分野における継続的かつ徹底的な訓練
サラ・フローレス・インダストリオール青年担当オフィサーが述べた。
「この会合は、インダストリオール内部のみならず、うまくいけば地域労働組合運動においても、公認の制度的青年機構を確立するための重要な措置だった」
アプールヴァ・カイワール南アジア地域事務所所長が述べた。
「若手指導者は組合運動を前進させ、労働組合を若年労働者のために活動させる」