インダストリオール、チュニジアの民主化プロセスを支援
2013-03-26
チュニスの世界社会フォーラムに先立って、インダストリオールはチュニジア政府およびUGTT傘下組合と会談し、民主的な開発プロセスへの支援を再確認した。
インダストリオールのユルキ・ライナ書記長とフェルナンド・ロペス書記次長は3月25日、チュニスでカリル・ザオウイア社会問題相と会談した。ザオウイア大臣は、政府は1月に締結された政労使社会協約の実施に尽力していると述べた。この協約の目的は、経済成長、社会保障、質の高い雇用の創出、訓練および技能の向上だ。プログラムの対象は特に、欧州経済危機がチュニジアにも失業をもたらしている中で、最も大きな被害を受けている若者と女性である。
ライナ書記長とロペス書記次長は政府に対し、12月4日にUGTTの活動家と職員が攻撃され、多数の負傷者が出た事件の捜査完了を要求した。大臣は、2月の新たな不安の高まりで遅れていた合同委員会の報告書が間もなく発表される、と約束した。
総連合UGTTのハッシン・アバッシ書記長は、インダストリオールにチュニジアの組合運動への継続的支援を感謝した。同書記長は、北部アフリカ・中東諸国で政府、使用者および政府支援組合の反対に直面しながら成長しようと苦闘している独立組合にも、同様の支援を期待した。
インダストリオールに加盟する金属・電子労組FGME-UGTTは、この産業で雇用が減少しているにもかかわらず、印象的な成長を続けている。FGME-UGTT指導者でインダストリオール執行委員のタハール・ベルベリによると、同労組の組合員は過去数年間でほぼ3倍に増えた。組合員3万7,000人の70%が女性である。
インダストリオール指導部は、石油化学産業と繊維産業のUGTT加盟組合とも会談する予定。今回の訪問は、5万人以上の参加者がチュニスに集まると予想される3月26~30日の世界社会フォーラムに合わせた活動である。