コロンビアとエクアドルのGM労働者、工場の運転休止を非難
2024-05-22
2024年5月22日:ゼネラル・モーターズ(GM)は、排出のない未来に向けて自動車産業を推進する策として、コロンビアとエクアドルで工場を閉鎖しようとしている。労働者は移行期間中の雇用の安定を要求し、リスキリングを求めている。
GMは2024年4月26日、コロンビアとエクアドルの事業を販売とアフターサービスに切り替えるために、製造・組立工場の操業を一方的に停止すると発表した。コロンビアのコルモトレス工場では製造事業が即時休止となり、エクアドルのOBB工場でも8月下旬に操業停止する。
GMコロンビアの労働者で組合員のファン・ロメロによると、20人の労働者が「出席義務のある業務会議」に呼び出され、ビデオでこのニュースを知らされるとともに、交渉の余地のない個別退職契約を提示された。労働者たちは、この契約に署名するか、集団レイオフの対象になるかの選択肢を与えられた。
組合は労働者に署名しないよう勧め、労働省と会談、同省はGMに視察団を派遣して事業が停止しているかどうか確認し、組合による工場への立ち入りを許可するよう要求した。しかし、GMは立ち入りの許可を拒否した。
労働省は声明を発表し、同社による労働者の扱いは敵対的であり、操業停止は一方的で突然だったと述べた。同省は予防措置も講じ、GMが関連会社を清算するための行政手続きを開始しないようにするとともに、すでに退職契約に署名した人々も含めて、労働者との労使関係を維持するよう命じた。しかし、同社は命令に従わず、退職契約に署名した労働者に電報を送り、2週間分の仕事の賃金が支払われない旨伝えた。
同社は、移行期間中に両国の労働者を支援する予定であり、雇用終了計画と信頼できる包括的な配置転換プログラムを策定した、と書面で述べている。しかしロメロによると、労働者はこの計画の立案に関与しておらず、配置転換の提案も受け取っていないという。
「GMは退職計画を立てず、それについて警告もしなかった。操業停止は突然であり、敵対的かつ粗雑で厳しい措置だった。退職契約に署名した労働者は面接を勧められ、求職者として登録されただけで、配置転換されていない」
「私たちは公正な移行を求めている――私たちには技能があり、準備ができている。私たちは政府に、再訓練を受けてGMの新しいビジネスモデルの枠内で、あるいは別の会社で働く用意があると伝えた。残念ながら、私たちの考えでは、GMは工場閉鎖と労働者のレイオフ、労働協約の終了を計画しており、2、3年後に工場を再開し、組合も労働協約もない状況下で、最低賃金で新しい労働者を雇うつもりだ」
エクアドルの組合CEDOCUTの全国副会長で、GM従業員代表委員会およびOBB労働組合の前書記長であるエドウィン・ベドラは言う。
「エクアドルの工場閉鎖は300人のGM従業員に直接影響を与え、生産チェーン全体でさらに5000人以上の労働者に影響を及ぼす。さまざまな中国の投資家が『労働力を維持できたであろう工場購入に興味』を示した」
「この選択肢を労働産業省に提示したが、同省は介入したがらず、GMは工場の売却ではなく閉鎖をすでに決定したのだから、同省にできることは何もないと述べた。労働産業省は、労働者が受給権のある補償を受けられるようにするとしか言わなかった。GMは競争相手を締め出したがっており、工場を売却したり、インフラを残しておいたりするつもりはなかった」
クリスチャン・アレハンドロ・バレリオ・インダストリオール・グローバルユニオン地域事務所副所長は言う。
「この困難な時期にコロンビアとエクアドルの同僚を支援する。GMに決定の見直しを強く促す。企業は営業活動を実施して利益を生み出すことに加えて、各国で果たすべき社会的役割を担っている。だからこそ、いつも国家から税額控除や補助金を受けている」
【原文記事URL】
https://www.industriall-union.org/gm-workers-in-colombia-and-ecuador-condemn-plant-shutdowns