追悼マルチェロ・マレンタッキ
2013-05-26
追悼マルチェロ・マレンタッキ
1989年から2009年までインダストリオール・グローバルユニオン創設組織IMFの書記長を務めたマルチェロ・マレンタッキ氏が、2013年5月24日に66歳で亡くなった。イタリア・トスカーナの出生地近くで、趣味の1つであるサイクリング中の自然死だった。
マルチェロは献身的・闘争的な素晴らしい労働組合員で、40年以上にわたって地方・全国・世界レベルで金属労働者に奉仕し、世界の政治経済が大きく変化した数十年間に国際連帯と労働組合の社会正義を促進した。
世界中で多くの労働組合員を奮い立たせたマルチェロは、知性と文化と直観の人で6カ国語を操り、国内・世界レベルの権利や労働者の尊厳に対する数々の攻撃に積極的かつ戦略的に対応し、団体交渉と強力な独立組合が社会の不可欠な構成要素だと信じていた。
退職後は多くの興味を追求、国際政治をフォローするとともに、生徒・教師両方として教室に戻り、さまざまな書物を読み、旅行や家族・友人との時間、サイクリングを楽しんでいた。
マルチェロは生涯にわたって、自分の出身母体である現場と勤労生活を決して忘れなかった。1947年にイタリアのグロッセートに生まれ、父親は農業労働者で活動的なイタリア社会党員だった。村の学校を出たあと、仕事の少ないイタリアで、多くの若い労働者と同様に17歳でスウェーデンに移住した。
スウェーデンでは、1965年にイェテボリのボルボ・トースランダ自動車組立工場で働き始め、間もなく労働組合で活動するようになった。1974年にスベンスカ・メタル(スウェーデン金属労組)の安全衛生担当者に採用され、1981年にIMFの安全衛生問題担当に任命された。1989年にIMF書記長に選出され、2009年に退任するまで20年間にわたり同ポストを務めた。
マルチェロは実に温かく親身になってくれる仲間として記憶にとどめられるだろう。
インダストリオール・グローバルユニオンは、深い悲しみに包まれているマルチェロの奥様ジョセフィーヌ、2人のお嬢さんクリスティーナとサンドラ、ご親族の方々に深い哀悼の意を捧げ、心からお悔やみ申し上げる。
追悼式はジュネーブに近いフランスのメスリーで行われる。
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