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インダストリオール・ウェブサイトニュース2013年第9号(2013年6月15日~6月30日)

WRC報告書がPKCメキシコの侵害を痛烈に暴露

2013-06-19

メキシコのフィンランド系自動車部品会社PKCに関する独立調査で、独立組合の結成を試みた労働者の解雇やセクシャル・ハラスメントなど、広範囲に及ぶ労働者の権利の侵害が確認された。

アメリカの数大学が支援する独立労働監視団体、労働者の権利コンソーシアム(WRC)は昨日、メキシコ・シウダードアクーニャのPKC工場における侵害の詳細な調査結果を発表した。PKCは多国籍自動車部品会社で、顧客にはクライスラー、フォード、ゼネラル・モーターズ、フォルクスワーゲン、ボルボが含まれている。

この報告を受けて、レオ・ジェラードUSW国際会長は次のように述べた。

WRC報告書は、多国籍企業がメキシコの不十分な労働法を利用して労働者の人権を弱体化させている状況を示している。PKCは解雇された組合幹部を直ちに復職させ、報告書の他の勧告に従わなければならない」

メキシコ政府は、米国市場へのアクセス拡大を認められたければ、労働者の権利を保護できることを証明しなければならない。

この報告書により、PKCが労働者の知らないうちに企業内組合を押しつけ、鉱山・金属労働者の独立組合に加入しようとした労働者に嫌がらせをしたり脅したりし、鉱山労組を破るために選挙を不正に操作し、独立組合の支持者を解雇したことが明らかになった。WRCPKC施設でのセクシャル・ハラスメントも確認した。

20132月のメキシコ世界行動デーで実施されたインダストリオール・グローバルユニオンとレイバースタートの合同キャンペーンで、PKCCEOマッティ・フーティアイネンに1万通近くの書簡を送り、自分たちの組合を選ぶ労働者の権利の尊重と不当解雇された労働者の復職を要求した。これを受けてユルキ・ライナ書記長は、すべてのインダストリオール加盟組織に対し、国際基準と結社の自由に関するILO87号条約の尊重を求めてPKC経営陣に圧力をかけ続けるよう呼びかけている。

PKCは、すべての社会的責任原則に反する保護協約制度の奨励によって、メキシコの腐敗した慣行を無視し続けることはできない。PKCから部品を購入している自動車会社は、全世界で労働者の権利の保護を義務づける締結済みのGFAを弱体化させていることを自覚しなければならない。私たちはWRC報告書を広く回覧する予定であり、WRC勧告を強く支持する」

WRC報告書はWorkersrights.orgで入手可能。

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