オーストリアの金属労働者が2.85%の賃上げ達成
2013-10-31
オーストリアで労使が合意に達し、10月29日開始の予定だった金属労働者によるストは中止された。賃金が平均2.85%引き上げられる。
最大規模の業界団体である機械・金属産業協会(FMMI)と労働組合DPA-dipおよびインダストリオール・グローバルユニオン加盟組織PRO-GEとの数回にわたる交渉でほとんど結果が出ず、組合側は10月末のストを発表した。金属部門の全労働者18万人中12万人を対象とする協約が締結され、ストは土壇場で回避された。賃金は職務区分に応じて2.6~3.2%上がる。
2年前から議論されてきたフレックスタイム制の問題は未解決のままだ。賃金交渉がすべて終わってから、この問題をめぐる交渉が始まると予想される。
インダストリオール・グローバルユニオンのモニカ・ケンペール書記次長は言う。「オーストリアの金属・機械エンジニアリング産業で2.5~3.2%の賃上げを達成できたのは、この部門の従業員代表委員会と組合員が労働協約を要求する態勢を整えていたからにほかならない。オーストリアの同僚はストの準備をしていた。その戦闘即応性が、この躍進、この成功につながった」
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