ホンダ労働者がメキシコシティーで会合
2013-10-16
インダストリオール・グローバルユニオンとFESメキシコは、9月30日から10月3日までメキシコシティーで自動車産業会議を共催した。会議終了後、インダストリオールのフェルナンド・ロペスとヘルムート・レンゼ、スザンナ・ミラーは、日本の自動車総連およびホンダ関連労組のハイレベル代表団と、メキシコ・ハリスコ工場の独立ホンダ労組(STUHM)代表2人との会合の進行役を務めた。
解雇されたホセ・ルイス・ソロリオSTUHM書記長が、この独立組合の結成目的は組立工場における労働条件の改善要求、賃上げ交渉、労働安全衛生予防措置の改善要求だと説明した。
「私は10年以上ホンダ・メキシコで働いたが、組合代表を見たこともなければ、経営陣との交渉・対話メカニズムも知らない。いくつかのCTM傘下組合およびSETEAMIと使用者との保護協約が表に出てきたのはSTUHM正式結成後のことで、その時点で経営陣は労働協約が締結されたことを私たちに通知してきた」
4月に解雇された労働者の1人であるルイス・ヘラルド・ロドリゲス・ルナは、会社側が絶えず労働者を監視し、STUHM脱退を求めて圧力をかけた実態について説明した。労働者たちは、工場でビラ配りをしているところを見つけたら解雇すると脅されたという。
自動車総連代表は、STUHM執行委員全員の解雇、ホンダ工場での不運なアルマンド・アラナ死亡事故、2013年4月のストと同月中の労働者11人の解雇、STUHMが非難している脅迫や嫌がらせの問題について、こと細かに質問した。STUHMを支援しているFATのパティ・フアン・ピネダが、法的状況に関する最新情報を提供し、複雑な法律制度のいくつかの技術的側面を説明した。
ヘルムート・レンゼ・インダストリオール自動車・ゴム部門担当部長は次のように強調した。「メキシコと日本のホンダ労働者代表による、この率直で開かれた議論を心から奨励し、歓迎する。この会議は、うまくいけばメキシコ・ハリスコ州のホンダ工場の問題を解決する非常に重要な第一歩になる」
自動車総連代表は、「日本の組合代表が今後ホンダ経営陣と会談して解決を模索するうえで、STUHM組合員の声に耳を傾けたことは実に有意義だ」と語った。
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