タタ・スチールのグローバル・ネットワークが戦略計画を立案
2013-10-31
アジアのタタ・スチール関連組合は先ごろタイのバンコクで会合を開いた。参加者はこの好機を利用して、地域の戦略・課題・機会やグローバル・ネットワークの今後の行動について討議した。
タタには社内行動規範があり、全世界の事業における同社のビジョンと価値観を定めている。この規範は会社の基準となっており、ネットワークによって歓迎されている。しかし今回の会合で、規範が完全に実施されていない場合のあることが明らかになった。例えば、タイの現地経営陣は規範の内容をほとんど知らず、関心がないようである。ネットワークは、この状況を改善するうえで果たすべき重要な役割を担っており、経営幹部に問題を提起して同社の全事業で実施を確保すべく取り組んでいる。
インダストリオール素材金属部会のマイケル・リーヒー部会長は言う。「タタは世界で最も倫理的な企業であるとの誇りを持っており、行動規範はその理念の柱だ。タイのような場所でも、ヨーロッパやインドと同水準の取り組みを望む。私たちの優先課題は、労使と協力し、それを実現することだ」
経営幹部が会合に出席せず、問題に直接対応しなかったにもかかわらず、ネットワークは現地の組合を支援する行動計画を立案した。また経営幹部に対し、2014年にインドでグローバル・ネットワーク会合を主催することも申し入れた。組合側は行動規範の実施だけでなく、同社の安全衛生基準といった問題に関する共同アプローチも開発したいと考えている。