スウェーデンの鉄鋼工場で死亡事故
2013-10-23
スウェーデン北部にある主要高強度鋼メーカーSSABのルーレオ工場で労働災害が発生し、2人が死亡した。
亡くなった2人は下請業者の従業員で、6年ごとに行われる保全作業の一環としてタンクからタールを出すために現場で働いていた。2人は悲惨にもタールのタンクに落ち、その後遺体で発見された。
スウェーデンのインダストリオール加盟組織IFメタルのアンデシュ・フェルベ会長はこう述べた。「また悲惨な事故が発生し、ご遺族にお悔やみを申し上げる。労働者が職場で生命の危険にさらされるという状況を容認することはできない」と。
職場の死亡事故は最終的に使用者の責任だ。過去数年間に、スウェーデン政府は職場の予防安全衛生対策への支援を削減している。
アンデシュ・フェルベ会長は続ける。「今、安全衛生対策緩和の影響が出ている。職場の死亡事故は絶対に許さない」
インダストリオール・グローバルユニオンのユルキ・ライナ書記長は、「職場で2人が亡くなったのは実に悲惨な出来事だ。ご遺族にお悔みを申し上げる。2013年の終わりになってもまだ労働者が職場で死亡していることも痛ましい。安全衛生は何よりも重要であり、労働者を決して危険にさらしてはならない」とコメントした。