トルコの大手看板/POSディスプレイ・メーカーであるM＆Tレクラムの労働者は、同社の2工場で一連のピケを実施し、組合員の大規模解雇に抵抗している。

　このピケは、ゲブゼ市（22人）とデュズ市（23人）のM＆Tレクラム工場における労働者45人の不当解雇に抗議する行動である。

　M＆Tレクラムが組合つぶしを始めたのは、インダストリオール・グローバルユニオン加盟組織のビルレシク・メタル・イスが、両工場で組織化キャンペーンを成功させたあとのことである。このキャンペーンは国内法を完全に遵守して実施され、行動の結果、トルコ労働省はビルレシク・メタル・イスに資格認定証を発行し、同労組が労働協約の取り決めについて労働者の過半数を代表していることを確認した。

　ところが、誠実な交渉は行われず、結社の自由に対する基本的権利を行使する労働者に対し、会社側は極端な敵意を示し、あえて組合を結成した労働者に反発するようになった。

　同社経営陣は、ビルレシク・メタル・イスへの加入を決定した場合は両工場を閉鎖すると労働者を威嚇し、M＆Tは組合に対処できるほど財政基盤が強くないので、閉鎖の必要が生じるだろうと主張している。

 　M＆Tレクラムはアメリカ、ドイツ、デンマークなどの主要顧客にサービスを提供しており、主要取引先はドイツのVKFレンツェルGMBH、アメリカのジョージ・パットン・アソシエーツ、デンマークのダダンスク・スキルテ・インベンタールA/Sである。

　インダストリオール・グローバルユニオンとビルレシク・メタル・イスは、レイバースタートのオンライン抗議キャンペーンを開始して使用者に圧力をかけ、解雇された労働者の復職と労働者代表との建設的な対話の開始を要求している。トルコの労働者を支援してM＆Tレクラムにオンライン抗議文を送るには、下記のレイバースタート・キャンペーンへのリンクを参照：

 http://www.labourstartcampaigns.net/show_campaign.cgi?c=2328

 「M＆Tレクラムは、ビルレシク・メタル・イスを交渉パートナーとして認め、解雇された労働者45人を直ちに復職させなければならない」とケマル・ウズカン・インダストリオール・グローバルユニオン書記次長は述べた。「さもなければ、引き続き同社による組合つぶしを全世界に広めていく」