ジュノー・ライティング・グループ労働者がアメリカで適正賃金を求めて争議
2014-09-04
イリノイ州デスプレーンズのジュノー・ライティング・グループ労働者は9月3日、会社側に対してストを発表した。労働者たちは、適正な賃上げと職場での尊重を要求している。
ジュノー・ライティング・グループの労働者は、インダストリオール加盟組織ワーカーズ・ユナイテッド/SEIUのシカゴ・中西部地域合同委員会(第2565支部)によって代表され、イリノイ州デスプレーンズの時給労働者の賃金・雇用条件を対象とする新しい労働協約をめぐり交渉している。スト決行の決定は、8月末の現行協約失効前後の数カ月に及ぶ交渉を経て下された。
ジュノー・ライティング・グループは、2005年にフランス系多国籍企業シュナイダーエレクトリックに買収された民間企業である。
ジュノー・ライティング・グループが協約失効前の数カ月間に強く主張した案は、受け入れれば労働者が生活賃金と尊厳を失うことになる内容であるため、組合側は不合理なものと考えている。第2565支部がすでに会社側の要求の多くに同意しているにもかかわらず、ジュノー・ライティング・グループは、さらに譲歩を求めている。組合は、同グループは1976年から成功を収めており、なぜ労働者への公正賃金の支給を拒否する必要があるのか理解できない、と述べている。
組合によると、これは労働者の「貪欲」による闘いではなく、労働者のための公正をめぐる闘いである。残念ながら、組合員の生活水準を低下させようとするジュノー・ライティング・グループの動きを受けて、労働者はスト実施を余儀なくされた。
ユルキ・ライナ・インダストリオール書記長はスト中の労働者を支援するために、シュナイダーエレクトリック・フランス本社のCEOに書簡を送った。書簡の中でユルキ・ライナ書記長は次のように述べた。「ジュノー・ライティングが労働者による妥当かつ公正な賃上げ要求を受け入れようとしないため、第2565支部のワーカーズ・ユナイテッド組合員は、昨日の時点でストを実施しています。御社は要求を受け入れるどころか、今でさえ正当な賃金を支払われていない労働者に対し、賃上げ幅の縮小を提示しています。労働者は、個人医療保険や住宅、食料、教育など、生活費上昇の相殺に役立つ生活賃金を正当に要求しています」
この書簡でライナ書記長はさらに付け加えた。「シュナイダーエレクトリックが、国内労働法と中核的国際労働基準を完全に遵守して、米子会社ジュノー・ライティングで労働者に適正な労働条件と公正な報酬を保証することが絶対に必要です」と。
インダストリオールはスト中の労働者にも連帯メッセージを送った。
ジュノー・ライティング・グループは1976年創設で、一連の埋め込み式/レール式建築照明製品の設計・組立・製造に従事し、市場規模120億米ドルの照明産業で主要企業の一角を占めている。