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第29号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2014年9月17~29日)

グローバル・キャンペーンがNXPの組合つぶし攻撃を打破

2014-09-29

 

2014~2016年労働協約の調印式に臨んだNXPSCI労組幹部たち

国際労働組合連帯は過去5カ月間に、フィリピンで攻撃されているNXP労働者の擁護に威力を示した。このキャンペーンは、同社による組合つぶし攻撃を阻止することに成功した。9月26日、大きな成果を盛り込んだ新しい労働協約が締結された。

  解雇された組合執行委員12人が職場に復帰し、その他12人は適正な退職手当を受け取って専従組合活動家になる。賃上げ率は3年間で12.25%と、以前に会社側が示した最大可能額をはるかに上回り、多くの契約労働者が正規雇用される。しかし、NXP労働者にとって何よりも重要なのは、同社による残忍な組合つぶしの試みが阻止されたことである。

  下記のMWAP公式声明を参照:

http://www.industriall-union.org/sites/default/files/uploads/documents/mwap_statement_on_conclusion_of_nxp_fight.pdf

  オランダ系多国籍企業のNXPセミコンダクターズは5月5日、法定休日の休暇取得を理由にカブヤオ経済特区の工場で選出組合役員24人全員を解雇した。

   労働者を威嚇するための安全対策が実施され、経済特区に警官隊が押し寄せ、通勤バスは厳重に監視され、検問所が設けられ、平服姿の暴漢が工場をパトロールした。

 「NXPと政府が共謀して、経済特区に存在する数少ない組合の1つを破壊しようとしていたようだ」とユルキ・ライナ・インダストリオール書記長は述べた。「インダストリオールはMWAPや同盟者と緊密に協力し、強力なキャンペーンを実施した」

   MWAPによる印象的な地域キャンペーンは国際的に支援された。実施された行動は、交渉会場やNXP施設の外での大規模ピケ、全国的な動員、フィリピンのインダストリオール加盟組織15団体すべてによる全国レベルの支援、アップルに特に焦点を合わせた法人顧客行動によるSumOfUs経由の請願書15万通以上・正式苦情1万4,000通以上の送付、新型iPhone 6関連の労働権侵害を強調する幅広いソーシャルメディア・キャンペーン、アウトリーチや実業界・人権団体との連携による情報普及とMWAPへの支援確立、NXP経営陣を狙ったレイバースタートのキャンペーンなどである。

  労働搾取工場反対学生連合(USAS)がロサンジェルスとシカゴのアップルストアでデモを行うという形で、国際パートナーからさらに支援が寄せられ、USW活動家・指導者が参加した。解決に達していなければ、後続のデモが計画されていただろう。

   インダストリオールはMWAPに対する支援を確立するために、他国のNXP労働者を代表する組合に接触した。また、NXPの主要顧客の多くの組合とも協力し、NXPによるMWAP攻撃の中止を要求するよう顧客各社に圧力をかけた。

   AMWU、IFメタル、IGメタル、Metalliliitto、ユナイト、USWなど、いくつかのインダストリオール加盟組織が、キャンペーンにあたって不可欠な支援を提供した。インダストリオールの姉妹グローバル・ユニオンであるUNIも、重要な支援を提供してくれた。

  「大勝利をもたらす強力な闘いを遂行したと思う」と、NXPで職場に復帰しない12人の組合幹部の1人であるレデン・アルカンタラMWAP全国会長は述べた。「この長くつらい闘いで多くの困難に遭遇したが、解決策を探すことを決してやめなかった。ここまで来たのは、組合員の団結のおかげであり、インダストリオールと地域・国際社会の支持者・同盟者による全面的な支援のおかげだ」 「NXP経営陣は組合つぶしに失敗した。それが私たちにとって最大の勝利だ」

 

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