USIQUIMICAの爆発事故で労働者2人が死亡
2012-09-13
ブラジルのグアルリョスでフッ化水素酸タンクが爆発し、労働者2人が死亡、10人が負傷した。爆発の原因はまだ調査中だ。組合は責任者の処罰を要求している。 ブラジルのグアルリョスにあるUSIQUIMICA工場でフッ化水素酸タンクが爆発し、労働者2人が死亡、10人が負傷した。事故は9月6日(木)の正午ごろに起こった。
労働雇用省は労働者、会社の代表者、消防士から情報を収集したうえで、まだ労働者にとって危険があるかどうか確認するために、生産現場を閉鎖して報告を待つことに決めた。労働者は、汚染されていないことを確認するために検査を受ける。 インダストリオール・グローバルユニオンに加盟するグアルリョス化学労組(SINDIQUIMICOS)の代表らが消防士による行動に同伴し、2人の同僚の死に対処しようとする労働者たちを支援した。
アントニオ・シルバン・オリベイラSINDIQUIMICOS会長兼全国化学労連(CNTQ)会長は、この事故について遺憾の意を表明した。「労働者が亡くなった事故の原因と状況を確認し、必要な措置を取ろう。私たちは責任者の処罰を要求している。当労組は亡くなった2人の労働者の遺族を可能な限り援助する」
同労組は、職場環境をめぐる労働者の懸念に応えて2011年から対策を要求しており、生産要求の高まりを受けて企業が保守作業を軽視するようになっていることを懸念している。シルバンによると、同労組は労働雇用省、サンパウロ州環境公社(CETESB)、その他の関連政府機関の代表とともに作業部会に加わり、労働条件の改善を要求していく。
同労組は9月10日に会合を開き、労働者との連帯を表明した。この会合で労働者は、「会社の今後が心配だが、作業を再開するのも怖い」と語った。組合は、工場で安全な労働条件を要求していくと述べた。